「未使用品なら、新品より安く、中古よりきれいなはず」
そう考えて中古店の未使用品を探す人は多い。ところが、実際に値段を並べてみると、そうなっていなかった。
筆者は中古スマホを扱う店で、店頭に出す前の最終チェックをしている。それとは別に、大手7社の在庫を毎日集めて検索できるサイト(中古スマホ一括検索)を自分で運営している。その在庫データと、Apple Store の値段を、2026年10月2日の時点で並べた。
この記事の結論
| 機種 | いちばん安い買い方 |
|---|---|
| iPhone 17・17e | Apple で新品。未使用品は新品より高く、Aランクでもほぼ同じ値段 |
| iPhone 16 | Apple の整備済製品。新品より25,000円安く、中古のAランクの相場より安い |
| iPhone Air | 中古。未使用品で約2万円、Aランクで約3.6万円安い |
| iPhone 15・15 Pro | 中古か、Apple の整備済製品。差は数千円 |
未使用品が得になるのは、いまは iPhone Air だけだった。
【現行機種】未使用品は、Apple の新品より高い
Apple Store でいま新品を売っている機種について、値段を並べる。中古は在庫の中央値だ(未使用品を扱っているのは7社のうち4社)。
| 機種 | Apple の新品 | 中古の未使用品 | 中古のAランク |
|---|---|---|---|
| iPhone 17(256GB) | 159,800円 | 166,980円 | 160,980円 |
| iPhone 17e(256GB) | 124,800円 | 128,980円 | 124,980円 |
| iPhone 16(128GB) | 139,800円 | 144,980円 | 127,980円 |
| iPhone Air(256GB) | 189,800円 | 169,980円 | 153,780円 |
(未使用品は、ネットワーク利用制限▲の個体を除いた中央値。)
iPhone 17・17e・16 は、未使用品のほうが Apple の新品より4,000〜7,000円高い。iPhone 17 と 17e は、使用済みのAランクですら新品とほぼ同じ値段だ。
なぜこうなっているのかは分からない。データから言えるのは、いま売っている機種を、中古店の未使用品で買う理由は値段の面では無いということだ。Apple で買えば1年の保証が付き、バッテリーは当然新品である。
例外は iPhone Air で、未使用品が約2万円、Aランクなら約3.6万円安い。
最安値で見ると、少し安いものもある
中央値ではなく、いちばん安い1台で見るとこうなる。
| 機種 | Apple の新品 | 未使用品の最安値 | うち▲を除くと |
|---|---|---|---|
| iPhone 17(256GB) | 159,800円 | 152,800円 | 157,800円 |
| iPhone 17e(256GB) | 124,800円 | 117,800円 | 120,980円 |
| iPhone 16(128GB) | 139,800円 | 124,800円 | 129,800円 |
最安値なら、新品より数千円〜15,000円安い個体がある。ただし、いちばん安い個体は、どの機種もネットワーク利用制限「▲」が付いたものだった。▲を除くと、新品との差は2,000〜10,000円に縮む。

【未使用品とは】新品ではない。ゲオとイオシスでは半分以上が▲
未使用品は、新品とは違う。各店の定義を並べる。
| 店 | 未使用品の定義 | 保証 |
|---|---|---|
| イオシス | 開封済みで、動作確認のために通電したもの | 6ヶ月 |
| じゃんぱら | 未開封、または通常使用されていないもの(店で開封・通電する場合あり) | 商品ごと |
| ゲオモバイル | 未使用(複数回の通電あり) | 30日以内の返品・交換 |
| にこスマ | バッテリー100%で、外装が新品に近いもの | 1年 |
業界団体のガイドラインでも、未使用品は「新品」と表示できないことになっている。一度誰かの手に渡った端末だからだ。
そして未使用品には、▲が多い。
| 店 | 未使用の iPhone | うち▲ |
|---|---|---|
| じゃんぱら(楽天) | 346台 | 1台 |
| ゲオモバイル(楽天) | 160台 | 94台(59%) |
| イオシス | 111台 | 59台(53%) |
| ソフマップ(楽天) | 20台 | 0台 |
ゲオとイオシスでは、未使用品の半分以上が▲だった。▲は、前の持ち主がキャリアで分割払いの契約をして、払い終える前に手放した端末という意味だ。支払いが止まると、通信が制限される(いわゆる赤ロム)。
大手の店の多くは、赤ロムになったら期間を問わず交換か返金に応じる。だから▲を過度に怖がる必要は無い。ただ、「未使用品=新品と同じ」ではないことは知っておいたほうがいい。
保証も違う。Apple の新品は1年。中古店の未使用品は、イオシスで6ヶ月、ゲオは30日以内の返品・交換だ。
【iPhone 16】いちばん安いのは、Apple の整備済製品
iPhone 16(128GB)は、選択肢が5つある。
| 買い方 | 値段 | バッテリー | 保証 |
|---|---|---|---|
| Apple の新品 | 139,800円 | 新品 | 1年 |
| 中古の未使用品 | 144,980円 | 未使用 | 店による |
| 中古のAランク | 127,980円 | 個体による | 店による |
| 中古のBランク | 118,500円 | 個体による | 店による |
| Apple の整備済製品 | 114,800円 | 新品 | 1年 |
Apple の認定整備済製品が、中古のBランクの相場より安い。しかもバッテリーと外装は新品に交換されていて、保証は1年ある。中古にはこれより安い個体もあるが(最安は約107,000円)、バッテリーの状態は個体による。
在庫は日によって変わるので、欲しい色と容量があるかは運になる。あれば、迷う理由が無い。

【iPhone 15・15 Pro】整備済製品と中古の差は数千円
1つ前の世代になると、中古のほうが安くなる。
| 機種(128GB) | Apple の整備済製品 | 中古のAランク | 中古のBランク |
|---|---|---|---|
| iPhone 15 | 99,800円 | 93,280円 | 88,200円 |
| iPhone 15 Pro | 119,800円 | 115,280円 | 109,516円 |
Aランクとの差は4,500〜6,500円。Bランクなら1万円あまり安い。
整備済製品は、その差額でバッテリーが新品になり、保証が1年付く。Apple でバッテリーを交換すると iPhone 15 は17,200円かかるので、数千円の差なら整備済製品のほうが得だ。中古を選ぶなら、バッテリーの最大容量が90%以上の個体を、数値の出ている店で選ぶ。
Amazon にも整備済み品がある。
【結論】新しい機種は Apple で。中古が効くのは型落ちから
- いま売っている機種(17・17e)は、Apple で新品を買う。未使用品は新品より高い
- iPhone 16 は、Apple の整備済製品を先に見る。無ければ中古のBランク
- iPhone Air は中古が安い。未使用品で約2万円、Aランクで約3.6万円
- iPhone 15 以前は、中古に意味が出てくる。ただし整備済製品との差は小さい
iPhone Air を除けば、中古の iPhone が値段で勝つのは、Apple が売らなくなった機種からだ。iPhone 13 や 14 なら、新品はもう買えないので、中古で探すことになる。どの店が安いかはイオシス vs にこスマの比較に、個体の選び方は中古iPhoneの買ってはいけない個体と狙い目に書いた。

【まとめ】
- iPhone 17・17e・16 は、中古の未使用品のほうが Apple の新品より高い
- 未使用品は新品ではない。ゲオとイオシスでは、半分以上がネットワーク利用制限▲
- iPhone 16 は、Apple の整備済製品(114,800円)が中古のBランクの相場より安い
- 中古が安いのは iPhone Air と、iPhone 15 以前の型落ち
参考文献
- iPhone を購入 | Apple ― 2026年10月2日の新品の価格
- iPhone 整備済製品 | Apple ― 2026年10月2日の在庫と価格
- 整備済製品について | Apple ― 新しいバッテリーと外装、1年保証
- イオシス 商品ランクについて ― 未使用品の定義
- にこスマ グレードの定義 ― 未使用品の定義
- ゲオモバイル楽天市場店 状態ランクについて ― S ランクの定義
- リユースモバイルガイドライン 第三版 | リユースモバイル・ジャパン ― 未使用品は「新品」と表示できない
- iPhone のバッテリー交換 | Apple サポート ― 交換料金の見積もり





コメント