【新型CB400SF】買えない人の選択肢。来年まで待つか、旧型の中古か、4気筒の丸目を別の排気量で探すか

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バイク

「新型CB400SF、買えないんですけど」

発売から1か月半で、この言葉を何度も見た。筆者は発表当日の7月10日に Honda Dream で予約し、いまも納車を待っている。その立場で言うと、買えないのではなく、買うまでが異様に長い。けれど「来年の5月、シルバーなら再来年」と言われて待てる人ばかりではない。

この記事は、待てない人・待ちたくない人がほかに何を選べるかを、新車の価格と中古の相場で並べたものだ。納期と予約の仕組みそのものは納期の記事に書いたので、ここでは繰り返さない。

この記事の結論

欲しいもの選択肢目安
400cc・4気筒・丸目ネイキッドの新車待つ。これを新車で出しているのはホンダだけ乗り出し 110万円。8月20日時点の店の回答で、今から予約すると 2027年5月ごろ〜(シルバーは 2027年12月以降)。列はその後も伸びていると見られる
4気筒の丸目を、いますぐCB650R(650cc・4気筒・丸目)新車 1,034,000円。大型二輪免許が要る
普通二輪で乗れる4気筒を、いますぐNinja ZX-4R(399cc)か Ninja ZX-25R(249cc)。どちらも4気筒のフルカウル新車 1,177,000円〜/1,014,200円〜
4気筒の丸目を安く旧型 CB400SF の中古かホーネット250 の中古旧型 CB400SF は総額 64〜176万円(90年代のキャブ車と教習車仕様が安い)。ホーネット250 は 45〜86万円
丸目ネイキッドなら気筒数は問わないGB350(単気筒 348cc)か CB250R(単気筒 249cc)新車 649,000〜715,000円/564,300円。公式サイトに受注停止の注記はない

結論を一言にすると、「400cc・4気筒・丸目」の3つ全部が条件なら、待つしかない。1つ譲れるなら、いますぐ乗れる選択肢がある。

【選択肢1】待つ。何がどれだけ分かっているか

まず「待つ」の中身を正確にしておく。2026年9月時点で分かっていることはこうだ。

項目状況
販売Honda Dream 専売。一般のバイク店では注文できない
受注発売(8月21日)から9月7日までの半月で 2,700台。年間計画 4,600台の 58%。月の生産に直すと約7か月分
色の内訳ウルフシルバー 46%/ロスホワイト 20%/レッド 18%/マットブラック 16%
今から予約すると8月20日の店の回答で、シルバーは 2027年12月以降、他の3色は 2027年5月ごろ。待ち行列はその後も伸びていると見られる
納車9月13日ごろから納車報告が出始めた。黒と赤が多く、シルバーはまだ少ない
乗り出し車両 998,800円+諸費用で 1,100,000円(ETC 込み・値引きは実質ゼロ)

ここから言えることは2つある。色を譲れるなら、半年以上早くなる。 受注の半分近くがシルバーに集中していて、4色に台数が均等に割られるなら、シルバーだけ列が2倍以上長い。次に、値引きは筆者の店では実質ゼロで、中古のような相場の上下もない。 待つことで損をするのは時間と、いま乗っているバイクの査定が下がる分だ(価格改定の可能性までは否定できない)。

待つあいだにできることのうち、お金まわりは下取りの相場を掴むことと保険の見直しの2つだ。この記事の最後にもう一度まとめる。

【選択肢2】旧型 CB400SF の中古。最終型は新型より60万円高い

「新型が買えないなら旧型を」と考える人は多いはずで、実際に中古の値段がそれを映している。グーバイクで 2026年10月8日に CB400 SUPER FOUR を検索すると 69台。年式ごとの例を並べる。

年式(型)走行車両価格支払総額
2022年(最終型・NC42)900km167.8万円175.7万円
2019年式・2021年登録(NC42)26,271km120.99万円129.13万円
2000年(NC39・ヨシムラマフラー等の装着車)9,648km99万円109.6万円
2006年(NC39・教習車仕様)24,060km70.9万円79万円
2023年登録(NC54・教習車モデル)25,651km59.8万円67.47万円
1996年(NC31)34,302km69.8万円74.8万円
1995年(NC31・2台)51,105〜55,267km57.98〜65万円64.37〜69万円

※2026年10月8日のグーバイクの掲載から。相場は動くので目安。

最終型(2022年)は、新型の乗り出し 110万円より 60万円以上高い。 生産終了から4年経っても値段が下がっていないのは、「400cc・4気筒・丸目」を欲しい人が新型の列に並びきれず、こちらに流れているからではないかと筆者は見ている。新型が普通に買えるようになれば、この値段は下がるはずだ(筆者の読み)。いま最終型を176万円で買うのは、新型を定価で待つより高くつく。

現実的なのは2つ。1つは 2019年前後の NC42 で、上の例は総額 129万円。新型より2割弱高いが、いますぐ乗れて、エンジンは HYPER VTEC Revo の4気筒だ。もう1つは 教習車仕様。教習所あがりの個体で、2023年登録の NC54 が総額 67万円、2006年の NC39 が 79万円。見た目を気にしなければ、キャブ車の NC31 を除いて、4気筒の CB400SF をいちばん安く手に入れる道になる。ただし教習車は走行距離のわりに使われ方が荒い個体が多いので、クラッチとフロントフォークの状態は現車で見たい。

90年代の NC31 は総額 64〜75万円で、30年前のバイクにこの値段が付いている。キャブ車で、部品が出にくくなっているという声もある。思い入れがある人以外には勧めない。

【選択肢3】4気筒を譲らない。CB650R・ZX-4R・ホーネット250

「4気筒の音と回り方」が目的なら、排気量かスタイルを変えれば新車で手に入る。

機種排気量・気筒ヘッドライト免許新車価格(税込)
CB650R648cc・直列4気筒丸目大型二輪1,034,000円(E-Clutch は 1,089,000円)
Ninja ZX-4R399cc・直列4気筒2眼(フルカウル)普通二輪1,177,000円〜(2027年モデル: SE 1,177,000円・RR 1,210,000円)
Ninja ZX-25R249cc・直列4気筒2眼(フルカウル)普通二輪1,014,200円〜(2027年モデル SE)
CB400SF E-Clutch(参考)399cc・直列4気筒丸目普通二輪998,800円(納車 2027年〜)

※Honda・Kawasaki の公式サイト、2026年10月8日時点。

CB650R は、新型 CB400SF と同じ「4気筒の丸目ネイキッド」で、値段差は 35,200円。 E-Clutch 同士で比べても 90,200円の差しかない。違いは排気量と免許で、大型二輪免許を持っていない人は教習所の費用(10万円前後)と時間が乗る。逆に言えば、大型を持っている人が CB400SF を7か月〜1年以上待つ理由は「400ccであること」そのものに絞られる。

普通二輪で乗れる現行の4気筒は、CB400SF のほかにはカワサキの Ninja ZX-4R と ZX-25R しかない。 どちらもフルカウルのスーパースポーツで、ネイキッドではない。「4気筒が欲しい」なら答えになるが、「丸目のネイキッドが欲しい」人には別物に見えるはずだ。価格は ZX-4R が CB400SF より 18万円高く、ZX-25R は 1.5万円高い。

中古まで広げると、ホーネット250 がある。1996〜2007年の 249cc・4気筒・丸目のネイキッドで、グーバイクの HORNET の一覧に 154台(10月8日)。1996〜2007年式の総額は 45〜86万円で、60〜86万円のものが多い。20〜30年前の 250cc にこの値段が付いているのは、旧型 CB400SF と同じく「4気筒の丸目」の数が足りていないからではないか、と筆者は見ている。買うなら、新型の列が解消して相場が落ち着くまでは待ったほうがいい、というのが筆者の読みである。

【選択肢4】丸目ネイキッドを譲らない。GB350・CB250R

「4気筒」より「丸目のネイキッドで、普通二輪で、新車で、いますぐ」が条件なら、単気筒の2台がある。

機種排気量・気筒新車価格(税込)筆者の見立て
GB350(S・C の3タイプ)348cc・単気筒649,000〜715,000円丸目のネイキッドで、同じ Honda Dream で買える。音も振動も単気筒のそれで、4気筒とは別の乗り物
CB250R249cc・単気筒564,300円筆者が3年16,000km乗った。軽くて扱いやすいが、丸目は丸目でも「ネオ」寄り

CB250R については3年乗った本音に書いた。筆者がそこから CB400SF に乗り換える理由は「4気筒の丸目」が欲しいからで、CB250R に大きな不満があったわけではない(単気筒の音と高速道路での余裕は「あと一歩」だった)。だから「CB400SF が欲しかったけど GB350 で」と決めた人は、数か月後に CB400SF の納車報告を見て気持ちが揺れると思う。それでも新車が 28〜43万円安いのは事実だ。

カワサキの Z400(770,000円・2気筒)も同じ価格帯にあるが、丸目ではないのでここでは外した。

【比べる】全部を1枚に

新型 CB400SF旧型 CB400SF 中古CB650RNinja ZX-4R/ZX-25Rホーネット250 中古GB350CB250R
4気筒○○○○○××
丸目ネイキッド○○○×○○○
普通二輪で乗れる○○×○○○○
新車○×○○×○○
納車の目安2027年〜在庫次第公式に受注停止の注記なし同左在庫次第同左同左
値段の目安110万円(乗り出し)総額 64〜176万円103.4万円117.7万円〜/101.4万円〜総額 45〜86万円64.9〜71.5万円56.4万円

「4気筒・丸目・普通二輪・新車」の4つを同時に満たすのは新型 CB400SF だけで、だから列ができている。どの○を1つ諦めるかが、この記事の問いの答えになる。在庫と納期は店で確認してほしい(新車の各機種は、10月8日時点で公式サイトに受注停止の注記がない、というところまでしか確かめていない)。

【筆者なら】400cc・4気筒・丸目のどれを諦めるか

筆者は待つことにした。CB250R からの乗り換えで欲しかったのが「4気筒の丸目」そのもので、大型免許は持っていないからだ。ただ、人によって答えは変わるので、分け方を書いておく。

  • 大型二輪免許がある → CB650R。同じ4気筒の丸目で、値段はほぼ同じ、いますぐ乗れる。待つ理由が「400cc」だけになる
  • 4気筒が目的で、スタイルは問わない → Ninja ZX-4R か ZX-25R。普通二輪で乗れる現行4気筒は CB400SF とこの2台だけ
  • 丸目が目的で、4気筒は「あれば」 → GB350 か CB250R。新車で安く、在庫がある
  • 4気筒の丸目を安く → 旧型 CB400SF の教習車仕様(総額 67〜79万円)か、キャブ車を厭わなければ 90年代の NC31(64〜75万円)。最終型の 176万円は、新型を待つより高い
  • 3つとも譲れない → 待つ。黒か赤かホワイトを選べば、シルバーより半年以上早い

【待つ人へ】納車までにやる2つ

納車を待つ人も、別の1台に決めた人も、いまのバイクを手放すなら順番は同じだ。

1. 下取りの相場を先に掴む。 Honda Dream の下取りは参考見積もりとして受け取り、買取店の出張査定で相見積もりを取る。筆者の CB250R(2019年式・20,000km)は、ネット相場と店員さんの見立てでは約20万円だったが、一括査定に出すと最高 237,000円が付いた。相見積もりの有無で約3.7万円違った計算になる。

\下取り相場だけ掴んでおく/

2. 任意保険を並べ直す。 新型 CB400SF の保険料は、ダイレクト3社で見積もった結果、筆者の条件では 250cc の CB250R と1円も変わらなかった。差が出たのは排気量ではなく会社のほうで、同じ条件でも会社で3万円以上違う。乗り換え前に、いまの保険の満期で全社を並べておくと、どの1台に決めても無駄がない。

\いまのバイクの保険料を、全社で並べてみる/

納車日に無いと困る用品は納車までに買うものに、色の選び方は人気カラーの記事にまとめた。

【まとめ】

  • 新型 CB400SF は「買えない」のではなく、8月20日時点の店の回答では、今から予約すると納車が 2027年5月〜12月以降になる。色を譲れば半年以上早い
  • 旧型 CB400SF の中古は、最終型が総額 176万円で新型より 60万円以上高い。安く4気筒を手に入れるなら教習車仕様(67〜79万円)か 90年代の NC31(64〜75万円)
  • 4気筒の丸目をいますぐ新車で、なら CB650R(1,034,000円)。値段は新型 CB400SF とほぼ同じで、違いは大型免許
  • CB400SF 以外で普通二輪で乗れる現行4気筒は Ninja ZX-4R(1,177,000円〜)と ZX-25R(1,014,200円〜) だけ。どちらもフルカウル
  • 丸目を優先するなら GB350(649,000〜715,000円)・CB250R(564,300円)。新車で 28〜43万円安い
  • ホーネット250 の中古(45〜86万円)は、新型の列が解消するまで相場が落ちにくいと筆者は見ている

数字はどれも 2026年10月8日時点のもので、中古の相場は動く。新型の納期は納期の記事で更新している。

参考文献

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