2026年7月10日、ついに新型「CB400 SUPER FOUR E-Clutch」が正式発表された。かの有名な「スーフォア」が、399ccの新設計直列4気筒とE-Clutchを引っ提げて復活である。
そして筆者は、発表当日の昼にホンダドリームへ駆け込み、その場で予約してきた。現在の愛車はCB250R。つまりこの記事は、「CB250R乗りが、発表から数時間で新型スーフォアの予約を入れてきた」一次情報の実録レポだ。
ネットを探せばスペック解説は山ほど出てくるが、「実際に店舗へ行ったら予約は何番目だったのか」「乗り出し総額はいくらか」「納期はどうなりそうか」という情報はまだ少ない。これから予約を検討している人の参考になれば幸いだ。
【結論】発表当日の昼でも、一番人気カラーはすでに6番目だった
先に結論から述べる。
- 発表(午前)から約1時間後に店舗到着した時点で、一番人気のウルフシルバーメタリックは6番目待ち。他の色でも2〜3番目だった
- 店員さんの話では、各店舗への割り当ては1色につき1台ずつで、その後は各色ひと月に1台ペースで納品される見込みとのこと(※あくまで店員さんの推測)
- しかも初回入荷は4色中2色(つまり2台)だけらしく、発売日にすぐ乗れるのは実質2人だけっぽい
- 筆者は最終的にロスホワイトを選び、2番目を確保した

「発表を見てから動く」では、すでに遅かった。それくらいの過熱ぶりである。予約を迷っている人は、この記事を閉じてすぐホンダドリームに電話することをおすすめする。
【そもそも】新型CB400 SUPER FOUR E-Clutchとは
簡単におさらいしておく。新型CB400 SUPER FOURは、2022年に生産終了した先代CB400SFの後継となる、新設計399cc水冷直列4気筒のネイキッドだ。
- 価格: 99万8800円(税込)。直4+E-Clutchで100万円切りは正直衝撃だった
- 発売日: 2026年8月21日
- E-Clutch専用モデル。発進・変速・停止時のクラッチ操作をシステムが自動制御しつつ、レバーでの手動操作にも対応する
- 年間販売計画は4600台
また、公式のプロモーション動画を観ると、若いライダーに焦点を当てているのは明白だ。そもそも起用されているモデルが若いし、41秒あたりのカット——眼鏡を掛けた若い会社員風の男性が横断歩道で待っていると、CBの走り抜ける風が吹いてくる(イメージ)——などは、明らかに無くても成立するシーンをわざわざ入れている。「次の世代に乗ってほしい」というメッセージだろう。

「若者のバイク離れ」と言われて久しいこの時代に、看板車種の直4を100万円以下でぶつけてくる。ホンダの本気を感じた。
【なぜ乗り換える?】CB250Rオーナーが400ccに行く理由
CB250Rに明確な不満はない。それでも。

まず断っておくと、CB250Rに明確に悪い部分があるわけではない。単気筒ゆえに144kgと非常に軽量で、実燃費も35km/L前後と優秀。この軽さで峠に持ち込めばパタパタと素直に倒れてくれるし、大阪までの自走ツーリングもこなしてくれた。良いバイクである。
ただ、乗り込むほどに「あと一歩」が見えてきたのも事実だ。
- 音: 単気筒ゆえのパラパラという排気音。お隣さんのスーパーカブC125と同じ音がしたときは、さすがに少し切なかった
- 高速道路: 100km/h巡航はエンジン性能的に「ちょっと無理してる感」がある。軽さは峠では武器だが、高速では風にあおられる弱点になる
- パワー: もう少し余裕があれば、と思う場面が増えた
単気筒に乗っているからこそ、直4サウンドは素直に羨ましかった。そこへ来て、あのスーフォアが新設計の直4で復活するという。刺さらないわけがなかった。
車検と価格を飲んでまで「今」買う理由
400ccになれば車検が発生するし、車体価格も高い。金銭的なデメリットは百も承知だ。
それでも「ギリギリ学生の間に乗り回したい」と思った。社会人になってからは時間がないかもしれない。乗りたいバイクに乗れる時間は、思っているより短い。おそらく今後実家を離れることになるが、クルマと違ってバイクなら頑張れば維持できる。だったら、今のうちに楽しもうと決めた。
E-Clutch専用モデルに抵抗はないのか

今回のCB400SFは通常のMTが存在しないE-Clutch専用モデルだ。「クラッチ操作こそバイクの醍醐味」派には気になるポイントだと思う。
筆者もクラッチ操作自体は好きだ。ただ、普段から原付のタクト(AT)にも乗っているので、クラッチレバーを握らないことへの抵抗感は正直ない。むしろE-Clutchはクイックシフターのように使えるらしく、期待感のほうが勝っている。
店員さんも「E-Clutchに慣れると、もう普通のクラッチ付きには乗れない。楽だから」と断言していた。このあたりは納車後にじっくりレビューしたい。
なお注意点をひとつ。E-Clutch搭載車とはいえクラッチレバーは普通に付いているため、AT限定免許では乗れない。MT免許(普通二輪免許)が必要だ。E-ClutchはバイクをATにする装置ではなく、あくまで「クラッチ操作を補助してくれる」システムだと理解しておこう。
スペック比較: CB250R vs CB400SF E-Clutch
スペックを並べると、乗り換えで何が変わるのかが分かりやすい。
| 項目 | CB250R | CB400 SUPER FOUR E-Clutch |
|---|---|---|
| エンジン | 水冷4ストロークDOHC 単気筒 249cc | 水冷4ストロークDOHC 直列4気筒 399cc |
| 最高出力 | 27PS / 9,500rpm | 58PS / 11,500rpm |
| 最大トルク | 23N・m / 7,750rpm | 38N・m / 9,750rpm |
| 車両重量 | 144kg | 187kg |
| シート高 | 795mm | 780mm |
| タンク容量 | 10L | 15L |
| クラッチ | 通常のマニュアル | E-Clutch(手動操作も可) |
| 車検 | なし | あり |
出力は27PSから58PSへ2倍以上。一方で車重は43kg増、そして250ccでは無縁だった車検がついてくる。このあたりのトレードオフをどう考えたかは、上で書いた通りだ。
【実録】発表当日の予約タイムライン
ここからが本題。発表当日に何が起きたかを時系列で残しておく。
11時頃: メールで発表を確認
新型CB400の噂自体は以前からあった。ただ、筆者はこれまでホンダドリームでバイクを買ったことこそあれど、CB400の新型について連絡したことは一度もなく、いわゆる「発表されたら教えてください」の列には並んでいなかった。この判断が後で効いてくる。
12時頃: 店舗到着。すでにシルバーは埋まりつつあった
発表から1時間ほどで店舗に到着。店内の客は筆者ひとりだけ。「余裕で1番目では?」と思ったのだが、甘かった。
- 一番人気のウルフシルバーメタリック: 6番目
- 他の色でも2〜3番目
店内に誰もいないのに、である。カラクリはすぐに分かった。私の接客中も店員さんは何度も受電しており、別の店員さんはひっきりなしに電話をかけて「新型CB400が発表されました」と伝えていた。つまり、以前から「発表されたら連絡して」と頼んでいた常連客が、電話で次々と予約を入れていたわけだ。

割り当てと納期のリアル(店員さん談)
店員さんによると、状況はこうだ(※いずれも現時点での店員さんの見立てであり、確定情報ではない)。
- 各店舗への割り当ては1色につき1台ずつ
- その後は各色、ひと月に1台ペースで納品される見込み
- 初回入荷は4色のうち2色(2台)だけ。発売日に乗り出せるのは、店舗あたり実質2人
仮にこのペースが正しければ、シルバー6番目は納車まで半年待ちコースもあり得る。
ちなみに筆者はホワイトの2番目で、納車は9月から10月くらいとの回答だった。発売日が8月21日なので、2番目でも1ヶ月前後は待つ計算になる。これから予約する人は、この納期感を目安にしてほしい。
シルバー「3番目」が、あとから「6番目」になった話
ひとつ不穏な話も残しておく。最初に店頭で聞いたとき、シルバーは「3番目」という話だった。ところが帰宅後に店舗から電話があり、「6番目でした」と訂正されたのだ。
推測の域を出ないが、公式発表前から(非公式に)予約枠を押さえていた人がおり、店舗に向かった順番では3番目だったところに、以前からの予約者が前に入った——というのが筆者の読みである。真相は分からないが、「店頭で聞いた順番が後から変わることがある」のは事実として共有しておく。
結局、筆者はウルフシルバーを諦めてロスホワイトの2番目に落ち着いた。
【色選び】実車はモーターサイクルショーで展示
カラーは以下の4色。
- ウルフシルバーメタリック
- ロスホワイト
- マットバリスティックブラックメタリック
- キャンディークロモスフィアレッド
店員さんのイメージでは、シルバーはすでに発売されているCB1000Fのような雰囲気、ホワイトはCB1300のようなイメージとのこと。ただし店員さん自身も実車は見ておらず、あくまで写真からの予想だ。
筆者の消去法はこうだった。
- マットブラック: マット塗装は維持が難しいので見送り
- レッド: ヘルメットがブルーなので似合わないかもしれず見送り
- 残ったシルバーは6番目まで埋まっていたため、ホワイトで決定
……「ならホワイトもレッドの差し色が入ってるから微妙じゃん!」というツッコミは無しだ。
ぶっちゃけ色は好みが全てである。すでに多くの人がモーターサイクルショーの実車動画を上げているので、そちらや、店舗に実車が入ってきたタイミングで自分の目で確認してほしい。

【お金の話】乗り出し総額は110万円
気になるお金の話。すでに報じられている通り、車両本体は税込99万8800円と100万円を切ってくれた。
筆者の見積もりは以下の通り。

- 車両本体: 99万8800円
- オプション: ETCのみ
- 各種税金・登録書類関係を含めた乗り出し総額: 110万円
なお、USB電源も付ける予定だったのだが、標準でType-Cが搭載されているため、オプションで付けることは見送った。
予約金はゼロ。キャンセル料もなし
意外だったのがここ。予約の段階では1円も支払っていない。手付金・予約金の類は不要で、仮にキャンセルしても違約金などは発生しないとのことだった。「とりあえず順番だけ確保する」ことのハードルは、思っているよりずっと低い。迷っているなら、まず枠を押さえてから悩めばいい。
支払いはある程度自分で用意しつつ、足りない分は親から借りて一括で支払う予定だ。親にコツコツ返済していく形なら金利もかからない。学生がローンを組むより、まず親に頭を下げる方が合理的である(借りられるかは日頃の行い次第だが……)。
下取りは「相見積もり」が全て
そしてここから、現在乗っているCB250R(2019年式・走行20,000km)の下取り分が引かれる。ネットで相場を調べても、店員さんに聞いても、査定額はおよそ20万円とのことだった。
ただし、この20万円をそのまま受け入れるつもりはない。筆者の作戦はこうだ。
- まずカチエックス(KATIX)などの買取サービスや、近所のレッドバロンに持ち込んで査定してもらう
- なるべく高い査定額を集める
- 最後にホンダドリームへ持って行き、その見積もりを提示して買い取ってもらう
実際、店員さんも「他店の見積もりがあれば頑張らせていただく」と明言していた。相見積もりは取れば取るほど良い。数万円の差は普通に出るので、面倒がらずにやる価値がある。
【教訓】これから予約する人へ
今回の体験から得た教訓をまとめる。
- 「発表を見てから動く」では遅い。 発表1時間後の店頭到着で、人気色は6番目だった
- 予約の主戦場は店頭ではなく電話。 まずは最寄りのホンダドリームに電話しよう
- 気になる新型車があるなら、日頃から店舗と繋がっておく。 「発表されたら連絡ください」の一言を伝えていた人たちが、今回の勝者だった
- 予約金はゼロ・キャンセル料もなし(筆者の店舗の場合)。 迷っているなら、先に枠を確保してから悩めばいい
- 店頭で聞いた順番は変わることがある。 過度に一喜一憂しないこと
- 色にこだわりが薄いなら、空いている色を選ぶと納車が数ヶ月早まる可能性がある
- 下取りは相見積もりが全て。 「他店の見積もりがあれば頑張る」とディーラー自身が言っている
【まとめ】納車されたら、またここで会おう
発表当日の熱狂の中で、勢いのままロスホワイトの2番目を確保してきた。正直、399ccの直4が100万円以下で買える時代がもう一度来るとは思っていなかった。ホンダの本気に、こちらも本気で応えた形である。
納車されたら、CB250Rとの比較レビュー、E-Clutchの使用感、実燃費レポートなどを順次書いていく予定だ。CB250Rの下取り査定の実録(カチエックス・レッドバロン・ホンダドリームの相見積もり結果)や、250から400になって任意保険・維持費がどう変わったかも、別記事でまとめるつもりである。燃費の記録には、筆者が個人開発した燃費管理アプリ「FuelLens」をフル活用するつもりである。
同じくCB250Rから乗り換えを迷っている人、これから予約に走る人の参考になれば幸いだ。
参考文献






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