「中古のiPhone SE、3万円くらいで買えるならアリか」
中古の iPhone で、いま一番多く出回っているのは iPhone SE(第3世代)だ。筆者が運営している中古スマホ一括検索で大手7社の在庫を数えると、iPhone 30,255台のうち 4,000台が SE(第3世代)だった(2026年10月2日)。iPhone 14 や 15 より多い。

数が多いぶん、当たり外れも大きい。筆者は中古スマホを扱う店で、店頭に出す前の最終チェックをしている。その目線で在庫を集計して、買うならどれかを書く。
この記事の結論
| 見るもの | 結論 |
|---|---|
| まだ買いか | 買い。iOS 27 に対応し、チップは iPhone 13 と同じ A15 |
| いつまで使えるか | 過去の実績どおりなら 2028〜2029年ごろまで最新OSが入る(筆者の見立て) |
| 容量 | 在庫の80%は64GB。買うのは128GB |
| 値段 | 128GB の相場は約30,000円。64GB との差は約4,000円 |
| バッテリー | 半分が85%未満。数値の出ている店で、高いものを選ぶ |
| 向かない人 | 画面の大きさと電池の持ちを求める人。その場合は iPhone 12 か 13 |
【まだ買いか】チップは iPhone 13 と同じ。iOS 27 にも対応
iPhone SE(第3世代)は2022年3月18日の発売で、チップは A15 Bionic。iPhone 13 と同じものだ。
| 項目 | iPhone SE(第3世代) |
|---|---|
| 発売 | 2022年3月18日 |
| 発売時の価格 | 57,800円から(64GB) |
| チップ | A15 Bionic |
| 画面 | 4.7インチ(液晶) |
| 認証 | Touch ID(ホームボタン) |
| 通信 | 5G 対応 |
| 重さ | 144g |
| iOS 27 | 対応 |
| Apple Intelligence | 対応機種の一覧に無い |
発売時に57,800円だったものが、中古なら3万円前後で買える。ホームボタンのある iPhone は、これが最後だ。指紋で開けたい人、小さい iPhone がいい人にとっては、いまも代わりが無い。
Apple Intelligence は使えない。対応は iPhone 15 Pro 以降で、SE は一覧に入っていない。AI の機能を使いたい人は、SE を選ばないほうがいい。
いつまで使えるか
Apple は、いつまで最新の iOS に対応するかを公表していない。過去にどの機種がいつ外れたかを並べる。
| 外れた iOS | 外れた機種(発売年) | 発売からの年数 |
|---|---|---|
| iOS 16(2022年) | iPhone 6s・7・SE 第1世代(2015〜2016年) | 6〜7年 |
| iOS 17(2023年) | iPhone 8・X(2017年) | 6年 |
| iOS 26(2025年) | iPhone XS・XR(2018年) | 7年 |
| iOS 27(2026年) | なし | — |
どの機種も、発売から6〜7年で外れている。
これを当てはめると、2022年発売の SE(第3世代)は 2028〜2029年ごろまで最新の iOS が入る計算になる。あと2〜3年だ。これは過去の実績からの見立てで、Apple が約束しているわけではない。
同じ計算だと、2020年発売の iPhone 12 と SE(第2世代)は、来年に外れてもおかしくない。3万円台で買える iPhone の中では、SE(第3世代)がいちばん長く使える。
【容量】在庫の8割は64GB。買うのは128GB
ここがいちばん大事な話だ。SE(第3世代)の在庫を容量で分けるとこうなる。
| 容量 | 在庫 | 割合 | 相場(中央値) | 最安値 |
|---|---|---|---|---|
| 64GB | 3,200台 | 80% | 32,980円 | 17,800円 |
| 128GB | 747台 | 19% | 30,500円 | 25,800円 |
| 256GB | 46台 | 1% | 59,980円 | 35,800円 |
在庫の8割が64GBだ。最安値も64GBが17,800円、128GBが25,800円で、安いものから探すと64GBに行き着く。
筆者は中古iPhoneの選び方で「64GBは選ばない」と書いた。OS と標準のアプリだけでかなりの容量を使うので、写真を撮る人はすぐに詰まる。SE でも同じだ。
表を見ると、128GB の相場(30,500円)が 64GB(32,980円)より安い。おかしく見えるが、理由がある。128GB の在庫は値段の安いにこスマに多く、64GB は値段の高い楽天市場の店に多いからだ。同じ店の中で比べると、ちゃんと128GB のほうが高い。
| 店 | 64GB | 128GB | 差 |
|---|---|---|---|
| にこスマ | 25,700円(1,075台) | 29,900円(413台) | +4,200円 |
| イオシス | 26,800円(18台) | 30,800円(20台) | +4,000円 |
| ソフマップ(楽天) | 33,684円(1,350台) | 39,199円(135台) | +5,515円 |
| じゃんぱら(楽天) | 33,980円(757台) | 42,980円(179台) | +9,000円 |
にこスマとイオシスなら、約4,000円足せば128GB になる。この4,000円は惜しまないほうがいい。64GB を買って容量が足りなくなったら、買い直すしかない。


【値段】128GB はランクで約1万円違う
128GB をランク別に見る。
| ランク | 相場(中央値) | 在庫 |
|---|---|---|
| A | 42,378円 | 84台 |
| B | 39,199円 | 198台 |
| C | 29,900円 | 465台 |
128GB は C ランクの在庫が多い。C なら3万円、B だと約4万円で、1万円近く違う。
SE はホームボタンがあり、画面の上下にふちがある。ケースを付ければ、外装の傷はほとんど隠れる。画面に傷が無いことだけ確かめて、C を選ぶのは悪くない。にこスマは C ランクでも「画面割れなし」と明記している。
【バッテリー】半分が85%未満。SE はここで差が出る
SE(第3世代)の弱点は電池だ。本体が小さいぶん、バッテリーも小さい。Apple の公称は、ビデオ再生で最大15時間である。
そして中古は、そのバッテリーが減った状態で売られている。最大容量を数値で出している3社(にこスマ・ソフマップ・じゃんぱら)の3,886台を集計した。
| SE(第3世代) | |
|---|---|
| 最大容量の中央値 | 85% |
| 90%以上 | 19% |
| 85%未満 | 49% |
半分が85%未満で、90%以上は5台に1台しかない。もともと電池の小さい機種で、さらに15%減っていると、1日持たない人が出てくる。
Apple でバッテリーを交換すると、SE は12,000円かかる。3万円で買った本体に12,000円を足すと42,000円になり、iPhone 13 mini(相場43,980円)に近い値段だ。SE は、最初からバッテリーの数値が高い個体を選ぶ。数値の出ていない店では、それができない。


iPhone SEは筐体自体の設計が良くも悪くも古いため、昔ながらのiPhoneの使い心地だ。ホームボタンがある安心感で選ぶ人も多いが、その分内部空間が圧迫されているためバッテリー容量自体が小さく、中古では劣化も相まってバッテリー持ちが悪い個体も少なくない。
【ほかの機種と比べる】同じ予算で買えるもの
3〜5万円で買える iPhone を並べる(128GB の相場)。
| 機種 | 発売 | 相場 | SE との違い |
|---|---|---|---|
| iPhone SE(第2世代) | 2020年 | 21,980円 | 安いが、次に外れる候補 |
| iPhone SE(第3世代) | 2022年 | 30,500円 | — |
| iPhone 11 | 2019年 | 32,780円 | 画面は大きいが、古い |
| iPhone 12 mini | 2020年 | 34,980円 | 有機EL・Face ID。小さい |
| iPhone 12 | 2020年 | 36,980円 | 有機EL・6.1インチ |
| iPhone 13 mini | 2021年 | 43,980円 | SE と同じ A15。有機EL |
| iPhone 13 | 2021年 | 50,800円 | SE と同じ A15。電池が持つ |
SE(第3世代)は、この中でいちばん新しい。発売が新しいぶん、最新の iOS が入る期間も長い。
一方で、画面は4.7インチの液晶で、電池は小さい。動画を見る、地図を長く使う、という人には iPhone 12 か 13 のほうが合う。iPhone 12 は6,500円足せば買えるが、2020年の機種なので、SE より先に対象から外れる可能性が高い。長く使うなら SE か 13、画面を取るなら 12。そういう選び方になる。
【結論】買うなら、128GB・バッテリー85%以上・3万円台
- 容量は128GB。64GB は選ばない
- バッテリーは数値の出ている店で、85%以上を選ぶ
- ランクは C でもいい。画面に傷が無いことを確かめる
- 予算は3万円から4万円
この条件で探すと、候補はかなり絞られる。7社の在庫をまとめて、容量とバッテリーで絞り込めるようにしてある。

にこスマは本体のみの販売で、充電器は付かない。SE の端子は Lightning なので、持っていなければ一緒に用意しておく。
【まとめ】
- iPhone SE(第3世代)は、中古の在庫でいちばん多い機種。iOS 27 に対応し、チップは iPhone 13 と同じ
- 過去の実績どおりなら、2028〜2029年ごろまで最新の iOS が入る
- 在庫の80%は64GB。約4,000円足して128GB を買う
- バッテリーは半分が85%未満。数値の高い個体を選ぶ
- 画面と電池を取るなら iPhone 12 か 13
どの店が安いかはイオシス vs にこスマの比較に、個体の見方は中古iPhoneの買ってはいけない個体と狙い目に書いている。
参考文献
- iPhone SE(第3世代)- 技術仕様 | Apple サポート ― チップ・画面・重さ・ビデオ再生時間
- 新しい iPhone SE を発表 | Apple ― 発売日と発売時の価格
- iOS | Apple ― iOS 27 の対応機種
- Apple Intelligence | Apple ― 対応機種の一覧
- iPhone のバッテリー交換 | Apple サポート ― 交換料金の見積もり





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