「中古のiPad、2万円台で買えるならこれでいいか」
その iPad は、たぶん iPad(第8世代)の32GB だ。そして第8世代は、2026年9月の iPadOS 27 で対象から外れた。
筆者は中古スマホを扱う店で、店頭に出す前の最終チェックをしている。それとは別に、大手の中古ショップの在庫を毎日集めて検索できるサイト(中古スマホ一括検索)を自分で運営している。そのデータを 2026年10月2日に集計したところ、iPad を扱う5社の在庫 10,324台のうち4,720台(46%)が、iPadOS 27 の入らない機種だった。

対象外の機種は値段が安い。安い順に並べると、上のほうはほとんど「もう最新OSが来ない iPad」で埋まる。この記事では、どれを避けて、代わりに何を買うかを書く。
この記事の結論
| 見るもの | 結論 |
|---|---|
| 買ってはいけない機種 | iPadOS 27 が入らない9機種(下の表) |
| いちばん多い罠 | iPad(第8世代)32GB。在庫が最も多く、2万円台で並んでいる |
| 次に切られそうな世代 | 2020年の Pro と、iPad(第9世代)(筆者の見立て) |
| 買うなら | 安く済ませるなら第9世代の64GB。長く使うなら Air(第5世代)か Pro 11インチ(第3世代) |
| 容量 | 32GB は選ばない。32GB がある機種は、すべて対象外になった |
【買ってはいけない9機種】iPadOS 27 が入らない iPad
Apple の対応機種の一覧を、iPadOS 26 と 27 で見比べた。今回外れたのは5機種だ。
| 機種 | 発売 | チップ | 外れたOS | 中古の在庫 | 相場(中央値) |
|---|---|---|---|---|---|
| iPad(第8世代) | 2020年 | A12 | 27 | 2,424台 | 24,730円 |
| iPad mini(第5世代) | 2019年 | A12 | 27 | 276台 | 29,980円 |
| iPad Air(第3世代) | 2019年 | A12 | 27 | 102台 | 31,230円 |
| iPad Pro 11インチ(第1世代) | 2018年 | A12X | 27 | 70台 | 54,642円 |
| iPad Pro 12.9インチ(第3世代) | 2018年 | A12X | 27 | 31台 | 72,930円 |
| iPad(第7世代) | 2019年 | A10 | 26 | 1,039台 | 21,736円 |
| iPad(第6世代) | 2018年 | A10 | 18 | 676台 | 14,980円 |
| iPad Pro 10.5インチ | 2017年 | A10X | 18 | 60台 | 21,978円 |
| iPad Pro 9.7インチ | 2016年 | A9X | 17 | 42台 | 17,180円 |
今回の5機種だけで2,903台、それ以前に外れた4機種と合わせて4,720台ある。
注意したいのは iPad Pro の2機種だ。「Pro」という名前と Face ID の見た目で新しく見えるが、2018年のモデルで、もう最新OSは入らない。5万円以上出して買う機種ではない。
店によって、対象外の機種が占める割合はかなり違う。
| 店 | iPad の在庫 | うち対象外の機種 |
|---|---|---|
| にこスマ | 1,014台 | 849台(84%) |
| ソフマップ(楽天) | 1,953台 | 1,488台(76%) |
| ゲオモバイル(楽天) | 4,784台 | 1,585台(33%) |
| じゃんぱら(楽天) | 2,248台 | 727台(32%) |
| イオシス | 325台 | 71台(22%) |
安い順に並べたときに何が出てくるかは、店で変わる。どの店が悪いという話ではなく、機種名を見ずに値段だけで選ぶと、対象外の機種に当たりやすい店があるということだ。

*中古iPad 10,324台を安い順に並べた画面。上位は iPad Pro 9.7インチと第6世代で、どちらも対象外の機種だ。*
【いちばん多い罠】iPad(第8世代)32GB は、電池を替えたら第9世代が買える
中古の iPad でいちばん在庫が多いのが、第8世代だ。2,424台あり、そのうち 2,254台(93%)が32GB である。相場は24,730円。
2万円台という値段は魅力的に見える。筆者が勧めない理由は3つある。
1つ目は、iPadOS 27 が入らないこと。
2つ目は、32GB では足りないこと。OS と標準のアプリだけでかなりの容量を使う。ノートアプリに PDF を入れ、動画を数本落とすと埋まる。
3つ目は、バッテリーだ。最大容量の数値が取れた第8世代 1,319台を集計すると、中央値は84%、80%未満が319台(24%)あった。発売から6年経っているので当然ではある。Apple でバッテリーを交換すると、第8世代は15,000円かかる。
ここで計算してみる。
| 値段 | |
|---|---|
| iPad(第8世代)32GB の相場 | 24,730円 |
| Apple のバッテリー交換 | 15,000円 |
| 合計 | 39,730円 |
| iPad(第9世代)64GB の相場 | 43,681円 |
| iPad(第9世代)64GB の最安値 | 30,980円 |
第8世代を買って電池を替えると、第9世代が買える値段になる。第9世代なら iPadOS 27 が入り、容量は倍の64GBだ。

それでも第8世代でいい人
公平のために書いておくと、対象外になってもすぐ使えなくなるわけではない。Apple は 2026年9月28日に、第8世代などに向けて iPadOS 26.7.1 を出している。古い機種へのセキュリティ更新は、しばらくは続いている。
動画を見るだけ、子どもに渡す、1〜2年で買い替える。そう割り切れるなら、2万円台の第8世代は選択肢に入る。ただ、授業のノートや仕事に何年も使うつもりなら、ここで数千円を惜しまないほうがいい。
【次に切られる世代】過去は、発売から6〜8年で外れている
「では、いま対応している機種はいつまで使えるのか」。Apple は期限を公表していない。分かるのは過去の実績だけだ。
| OS | 外れた機種(発売年) | 発売からの年数 |
|---|---|---|
| iPadOS 16(2022年) | Air 2(2014年)、mini 4(2015年) | 7〜8年 |
| iPadOS 17(2023年) | 第5世代(2017年)、Pro 9.7(2016年)ほか | 6〜8年 |
| iPadOS 18(2024年) | 第6世代(2018年)、Pro 10.5(2017年)ほか | 6〜7年 |
| iPadOS 26(2025年) | 第7世代(2019年) | 6年 |
| iPadOS 27(2026年) | 第8世代(2020年)、mini 5・Air 3(2019年)、Pro 11 第1世代(2018年)ほか | 6〜8年 |
どの年も、発売から6〜8年の機種が外れている。
これをいま対応している機種に当てはめる。
| 機種 | 発売 | チップ | 2027年で |
|---|---|---|---|
| iPad Pro 11インチ(第2世代)・12.9インチ(第4世代) | 2020年 | A12Z | 7年 |
| iPad Air(第4世代) | 2020年 | A14 | 7年 |
| iPad(第9世代) | 2021年 | A13 | 6年 |
| iPad mini(第6世代) | 2021年 | A15 | 6年 |
| iPad Pro 11インチ(第3世代) | 2021年 | M1 | 6年 |
| iPad(第10世代) | 2022年 | A14 | 5年 |
| iPad Air(第5世代) | 2022年 | M1 | 5年 |
ここからは筆者の見立てだ。次に危ないのは、2020年の iPad Pro(A12Z)と、iPad(第9世代)だと考えている。
今回外れたのは A12 と A12X のチップを積んだ機種だった。残っている中でいちばん古いチップは A12Z、その次が第9世代の A13 である。年数で見ても、第9世代は来年で6年になる。
一方で、M1 を積んだ機種は当分残るはずだ。Apple Intelligence の対応条件が「M1 以降の iPad」と iPad mini(A17 Pro)なので、Apple がいま力を入れている機能の最低ラインが M1 だからである。
筆者は iPad Air(第4世代)を長く使ってきた。いまは M2 の iPad Pro に替えていて、Air は手放す予定だ。Air(第4世代)は2020年のモデルで iPadOS 27 には対応したが、上の表のとおり、いつ外れてもおかしくない年数に入っている。
【買うなら】安く済ませるなら第9世代、長く使うなら M1
いま対応している機種の相場を並べる。
| 機種 | 容量 | 相場(中央値) | 最安値 | Apple Intelligence |
|---|---|---|---|---|
| iPad(第9世代) | 64GB | 43,681円 | 30,980円 | × |
| iPad Air(第4世代) | 64GB | 57,266円 | 40,980円 | × |
| iPad mini(第6世代) | 64GB | 59,980円 | 47,800円 | × |
| iPad(第10世代) | 64GB | 63,980円 | 53,980円 | × |
| iPad Air(第5世代) | 64GB | 69,930円 | 54,980円 | ○ |
| iPad Pro 11インチ(第2世代) | 128GB | 73,980円 | 59,800円 | × |
| iPad Pro 11インチ(第3世代) | 128GB | 98,532円 | 73,980円 | ○ |
とにかく安く、でも最新OSは欲しい人は、第9世代の64GB。4万円前後で買える。ただし上で書いたとおり、次に外れる候補でもある。あと1〜3年使えればいい、という買い方になる。
4年使うつもりなら、iPad Air(第5世代)か iPad Pro 11インチ(第3世代)。どちらも M1 で、Apple Intelligence に対応している。大学の4年間を1台で通すなら、筆者はこのどちらかを勧める。
iPad Pro 11インチ(第2世代)は、値段のわりに勧めにくい。第3世代と見た目がほぼ同じで2万円以上安いが、チップは A12Z で、次に外れる候補の筆頭だ。「Pro が7万円台」に飛びつく前に、世代を確認してほしい。
大学生がどれを選ぶかは、大学生に新品iPadは不要に用途別で書いた。
【Apple Pencil】第9世代は、第1世代のペンしか使えない
ノートを取るつもりなら、ペンの対応も機種選びに入る。Apple の互換性の一覧から、中古で買う機種だけ抜き出す。
| iPad | 使える Apple Pencil |
|---|---|
| iPad(第9世代) | 第1世代のみ |
| iPad(第10世代) | USB-C、第1世代(アダプタが要る) |
| iPad Air(第4世代・第5世代) | 第2世代、USB-C |
| iPad mini(第6世代) | 第2世代、USB-C |
| iPad Pro 11インチ(第1〜4世代) | 第2世代、USB-C |
第1世代のペンは、iPad の端子に挿して充電する。第2世代は、iPad の側面に磁石で付けておけば充電される。毎日ノートを取るなら、この差は大きい。
iPadOS 27 に対応していて、第2世代のペンが使えるいちばん安い機種は、iPad Air(第4世代)である。
iPad とノートPCをどう使い分けるかは、iPad「1台持ち」は罠に書いている。
【どこで買う】バッテリーの数値を出している店で
iPad は、買う店によって分かることが違う。
| 店 | iPad の在庫 | バッテリー最大容量の表記 |
|---|---|---|
| ゲオモバイル(楽天) | 4,784台 | なし |
| じゃんぱら(楽天) | 2,248台 | 一部の商品に数値 |
| ソフマップ(楽天) | 1,953台 | 数値(測定日つき) |
| にこスマ | 1,014台 | 商品ページには出ていない |
| イオシス | 325台 | 80%以上か未満か |
にこスマは iPhone では商品ごとに数値を出しているが、iPad の商品ページには出ていなかった(2026年10月2日に確認)。ソフマップは「最大容量:88%」のように、測定した日付つきで載せている。
iPad は画面が大きいぶん、バッテリーの劣化が使い勝手に直結する。Apple での交換は、第9世代で15,000円、Air や mini、第10世代で20,800円だ。買った後に2万円かかるかもしれないものは、買う前に数値で確かめたい。
同じ第9世代でも、店ごとの相場はこうなっている。
| 店 | 第9世代の中央値 | 台数 |
|---|---|---|
| にこスマ | 36,800円 | 133 |
| ソフマップ(楽天) | 40,788円 | 48 |
| イオシス | 41,800円 | 20 |
| じゃんぱら(楽天) | 43,980円 | 282 |
| ゲオモバイル(楽天) | 45,969円 | 616 |
容量とランクの内訳が店ごとに違うので、この順番がそのまま「安い店の順」ではない。目安として見てほしい。
Apple の認定整備済製品も見ておく。バッテリーと外装が新品になり、1年保証が付く。ただし10月2日の時点では、第9世代・第10世代・Air(第4・第5世代)の在庫は無かった。いちばん安いのは iPad mini(A17 Pro)の84,800円である。


届いたら、最初にフィルムを貼っておく。画面の傷はペンの書き心地に響く。
【まとめ】
- iPadOS 27 で5機種が対象外になった。以前からの4機種と合わせて、中古の在庫の46%を占める
- いちばん多いのは iPad(第8世代)の32GB。電池を替える費用を足すと、第9世代が買える
- 過去は発売から6〜8年で外れている。次の候補は2020年の Pro と第9世代(筆者の見立て)
- 4年使うなら M1 の Air(第5世代)か Pro 11インチ(第3世代)
- ペンを使うなら、第2世代の Apple Pencil に対応した機種を選ぶ
予算から探すなら 5万円以下で買える中古iPad にまとめている。Mac と iPhone は、中古MacBookの選び方と中古iPhoneの買ってはいけない個体と狙い目に書いた。
参考文献
- iPadOS 27 に対応している iPad のモデル | Apple サポート ― 対応機種の一覧
- iPadOS 26 に対応している iPad のモデル | Apple サポート ― 27 との差分の確認に使用
- Apple セキュリティリリース ― iPadOS 27 の公開日、iPadOS 26.7.1(2026年9月28日)
- iPad のモデルを識別する | Apple サポート ― 各機種の発売年
- Apple Pencil の互換性 | Apple サポート ― ペンと iPad の対応
- iPadOS | Apple ― Apple Intelligence の対応機種
- iPad の修理サービス | Apple サポート ― バッテリー交換の料金
- iPad 整備済製品 | Apple ― 2026年10月2日の在庫







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