【新型CB400SF】オイル交換の量・規格・時期、やり方を取扱説明書を元に解説【NC70】

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2026年8月に発売された新型CB400 SUPER FOUR E-Clutch(型式 8BL-NC70)のオイル交換について、ネットで調べても出てくるのは旧型(NC42・NC39)の記事ばかりで、「オイルのみ3L・フィルター交換時3.2L」と書いてある。新型は違う。筆者は発表当日に予約して納車待ちの身で、納車待ちなので、先に取扱説明書とパーツカタログから確定した数字を出しておく。実作業の写真と1か月点検の費用は納車後に追記する。

【結論】取説の数字と、筆者がどうするか

項目新型 CB400SF E-Clutch(NC70)旧型 CB400SF(NC42)
オイル交換時2.4L3.0L
フィルター交換時2.7L3.2L
全容量3.1L
規格JASO MA/SAE 10W-30/API SJ以上JASO MA/10W-30
交換時期初回1,000kmまたは1か月、以後10,000kmまたは1年同じ

出典は Honda の取扱説明書(2026年モデル)と、旧型は Honda の公式FAQ。旧型の記事の数字をそのまま使うと0.6L入れすぎるので、新型に乗る人はここだけ覚えて帰ってほしい。

  • 量は 2.4L(フィルターも替えるなら 2.7L)。フィルター交換を挟んでも4Lで足りる
  • 規格は JASO MA・10W-30・API SJ以上。E-Clutch も湿式多板クラッチなので、MB(スクーター用)は入れてはいけない
  • 時期は 初回1,000km(1か月)、以後10,000kmごと。「3,000kmで交換」は取説の数字ではない
  • 初回はホンダドリームの1か月点検で替える(点検は購入店なら無料、オイル代と工賃は実費)。自分でやるのは2回目から

筆者はCB250Rとタクトで3年、AZの10W-40(JASO MA2・100%化学合成油・4L缶)を共用してきた。新型CB400SFでも同じ缶を使うつもりだが、指定の10W-30より高温側が一段硬い。その判断の根拠は後述する。

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【オイル】JASO MA・10W-30・SJ以上。E-Clutch だから気をつけること

取扱説明書の推奨は Honda純正 Pro Honda STANDARD、相当品を使うなら JASO T 903 規格 MA/SAE 10W-30/API SJ級以上 の3つを全部満たすものと書いてある。

E-Clutch は「クラッチレバーを握らなくていい」だけで、クラッチそのものは普通の湿式多板である(主要諸元にも「湿式多板コイルスプリング式」とある)。つまりクラッチ板はエンジンオイルに浸かっていて、摩擦の低いスクーター用(JASO MB)を入れるとクラッチが滑る。これは旧型と同じで、タクトのオイル交換記事で書いた「MAとMBを間違えるな」がそのまま当てはまる。

E-Clutch ならではの注意が1つ、取説に書いてある。「必要以上に摩擦を低減するオイル添加剤は、エンジンやクラッチの性能や寿命に悪影響を与える場合があるので使用しない」。E-Clutch はクラッチの摩耗が進むと機能が停止するおそれがあると取説に明記されているので、摩擦を減らす方向の添加剤はやめておくのが無難だ。

筆者は AZ の 10W-40(MA2)を使う。指定と違う点は正直に書く

取説の指定Pro Honda STANDARD筆者の AZ
粘度10W-305W-3010W-40
JASOMAMAMA2
APISJ以上SLSL
ベースオイル部分化学合成油100%化学合成油

MA2 は MA の中で摩擦特性が高い側の分類なので、規格としては指定を満たす。粘度の10W-40は高温側が指定より一段硬い。壊れるものではないが指定から離れているのは事実で、筆者がこれを選ぶ理由は「原付とCB250Rと1本で回してきて不都合が無かった」「4Lで約5,000円」の2つに尽きる。1台しか持っていないなら、素直に純正の Pro Honda STANDARD を選ぶのが正解だと思う。

【時期】初回1,000km、以後10,000km。「3,000km」は誰の数字か

取扱説明書のスペック表には 「初回:1,000km または1か月、以後:10,000km または1年ごと」 と書いてある。旧型 NC42 の Honda 公式FAQ も同じ 10,000km だ。

ネットに多い「3,000〜5,000kmで交換」は、メーカーの数字ではない。悪いことではないが、10,000kmの指定に対して3倍の頻度でやると、オイル代だけで年間の維持費がそれなりに変わる。なお、筆者は CB250R で5,000kmごとに交換していた。

ただし初回1,000km だけは必ず守る。慣らし(取説では500kmまで)で出た金属粉を抜く回で、ここを飛ばす理由が無い。

初回はドリームの1か月点検で

新車から1か月目(または1,000km)の点検は、購入店なら点検自体は無料で、オイル代・部品代・工賃は実費とされている。筆者はここで替えてもらう。

実際に掛かった費用は納車後に追記する。

【道具】CB250R とタクトで使ってきたもの+新型で足すもの

新型で買い足すのはフィルターとワッシャーだけで、道具は3年使っているものがそのまま使える。

必須

  • オイル(2.4L。フィルター交換なら2.7L)
  • ドレンワッシャー 12mm(純正 94109-12000。デイトナの M12 で代用できる)
  • 廃油処理箱(2.5L以上)
  • めがねレンチ 17mm(ドレンボルトは M12・純正 90131-883-000)

あると楽なもの

  • トルクレンチ(締めすぎてクランクケースのねじ山を傷める事故を防ぐ)
  • オイルジョッキ
  • オイルフィルターレンチ(フィルター交換の回だけ。純正フィルターは φ65・14角のカップ型が合う)
  • ウエス、パーツクリーナー、使い捨て手袋

フィルターは CB250R・旧型と同じ 15410-MFJ-D02

パーツカタログを引くと、新型のオイルフィルターは Honda 純正 15410-MFJ-D02で、これは筆者が CB250R で使っていたものと同じ品番である。旧型 NC42 や CB1300 とも共通で、社外品も多い。CB250R から乗り換える人は、手持ちのフィルターとフィルターレンチがそのまま使える。ドレンワッシャーも 12mm で、タクトに使っているデイトナの M12 と同じ。

【手順】新型CB400SF のオイル交換

詳しい手順や写真は納車後に足す。

  1. エンジンを温める(取説の量点検の手順は「冷えていれば3〜5分アイドリング、止めて2〜3分待つ」)
  2. サイドスタンドで平坦地に置き、廃油箱をドレンの下に置く
  3. オイルフィラーキャップを先に緩める(抜けが良くなる)
  4. ドレンボルト(M12)を外す
  5. 抜けきったらワッシャーを新品にしてドレンボルトを締める
  6. フィルター交換の回はここで 15410-MFJ-D02 を替える
  7. 2.4L(フィルター交換時 2.7L)を入れる。取説は「規定量より多くても少なくても悪影響」と書いているので、最後は少なめから足す
  8. 3〜5分アイドリング → 止めて2〜3分 → 車体を垂直にしてレベルゲージをねじ込まずに差し込んで上限と下限の間にあることを確認する
  9. ドレンとフィルターまわりの漏れを確認する

【ついでに】E-Clutch 車でオイル交換のたびに見るもの

取説で「これが狂うと E-Clutch が機能しない」と書かれているのがクラッチレバーの遊び(10〜20mm)である。E-Clutch は自動でクラッチを切っているが、ワイヤーは残っていて、遊びが規定から外れると自動制御が正しく働かない。オイル交換のたびにレバーの遊びを測る癖をつけておくと、E-Clutch の不調を疑う前に潰せる。ニュートラルでメインスイッチを ON にすると遊びが増えるのは正常、と取説にある。

【まとめ】

  • 新型CB400SF E-Clutch のオイルは 2.4L(フィルター交換時2.7L)。旧型の3.0L/3.2L とは違う
  • 規格は JASO MA・10W-30・SJ以上。MB は入れない。摩擦低減系の添加剤も入れない
  • 交換は 初回1,000km、以後10,000kmごと。初回は購入店の1か月点検で
  • フィルターは CB250R・旧型と同じ 15410-MFJ-D02、ワッシャーは 12mm。道具はCB250R・タクトのものがそのまま使える

納車までに揃えるものは別記事に、予約から納車までの経緯は予約レポにまとめている。オイル交換のあとに入れる燃料添加剤の話はAZ FCR-062 を3年入れた記録を参照。

参考文献

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