【ポート開放できない】自宅のマイクラ・パルワサーバーに友達を入れる方法。Tailscaleなら無料、無理ならVPS

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自宅サーバー・VPS

自宅サーバーでマイクラやパルワールドの専用サーバーを建てた。自分のLANの中では入れる。ところが友達に「IP:ポート」を教えても入れない。ルーターのポート転送を設定しても変わらない。

これは設定ミスではなく、回線の側でポート開放が封じられていることが多い。マンションの一括契約回線、IPv6のIPoE(v6プラス・transix など)、モバイル回線。いずれも自宅のルーターに「グローバルIP」が来ていないので、ルーターで何をしても外からは届かない。

筆者の自宅サーバーはProxmox上のコンテナで動かしているマイクラで、外からの接続はTailscaleで通している。ポート開放は一切していない。この記事では、その構成を「友達を入れる」用途に絞って書く。

【最初に】あなたのケースはどれか。ポート開放が要る場合と要らない場合

そもそもポート開放が要らないケースがある。先にそこを切り分ける。

遊び方ポート開放この記事の答え
パルワールドの招待コードで4人まで要らない(Steam経由でつながる)この記事は不要。入れないなら招待コードで入れない時の対処法
自宅の専用サーバーに、PCの友達を入れたい(マイクラJava / 統合版PC / パルワ専用サーバー)要るTailscaleで解決する。無料
自宅の専用サーバーに、Switch・PS5・Xboxの友達を入れたい要るTailscaleでは無理。VPS
不特定の人が入れる公開サーバーにしたい要るTailscaleでは無理。VPS

一言でいうと、友達が全員PCならTailscale、それ以外ならVPSである。Tailscaleは「参加する側にもTailscaleを入れてもらう」仕組みなので、アプリを入れられない機器(家庭用ゲーム機)と、顔の見えない不特定の相手には使えない。

Switchの友達がいる、あるいは誰でも入れるサーバーにしたいなら、ここから先を読む必要はない。専用サーバーごとVPSに置くのが正解で、パルワールドの専用サーバーをVPSで建てる手順はゲーム用のプランを選ぶと最初からポートが開いている。

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【なぜ入れないのか】ルーターの設定ではなく、回線の問題

ポート転送を設定しても入れないとき、ルーターの管理画面でWAN側のIPアドレスを見てほしい。10. 100.64〜100.127. 192.168. で始まっていれば、ルーターにグローバルIPが来ていない。回線事業者の側でさらに一段NAT(CGNAT)が入っていて、そこは自分では開けられない。

IPv6のIPoE(v6プラス、transix、OCNバーチャルコネクトなど)も同じで、IPv4は共有アドレスを複数の契約者で分け合っている。開けられるポートが制限されているか、まったく開けられない。マンション一括契約の回線は建物全体で1つのグローバルIPを共有していることが多く、そもそも個人でルーターを触れない。

つまり「自宅側から外へ穴を開ける」発想を捨てる必要がある。Tailscaleは、自宅のサーバーと友達のPCの両方が外向きに接続して、その間に直接の通路を作る。外からの受け入れ口が要らないので、CGNATでもIPoEでも関係なく通る。

【手順】Tailscaleで友達をサーバーに入れる。5ステップ

やることは、サーバーにTailscaleを入れる、友達を招待する、Tailscale上のIPで接続してもらう、の3つだけである。所要時間は、慣れれば5分で済む。

1. サーバー側にTailscaleを入れる

サーバーが動いているマシン(PC・Proxmoxのコンテナ・ラズパイ)にTailscaleを入れてログインする。Linuxなら公式のスクリプト一発で入る。Windowsのゲーム用PCでサーバーを動かしているなら、Windows版のインストーラーを入れるだけでよい。

インストールの詳細はラズパイでTailscaleを構築した記事に書いたとおりで、ここでは要点だけ挙げる。IPフォワーディングとサブネットルーターの設定は今回は要らない。サーバー1台を見せるだけなので、そのマシン単体をTailscaleに参加させれば足りる。

Proxmoxのコンテナで動かしている場合、Tailscaleはコンテナの中に入れる。ホスト(Proxmox本体)に入れると、友達にホストの管理画面まで届いてしまう。

Tailscaleの管理画面でサーバーのマシンに100.x.x.xのIPが付いている様子

2. サーバーのTailscale IPを控える

管理画面(login.tailscale.com)のMachinesに、サーバーのマシンが 100. で始まるIPで並ぶ。これがLANのIPの代わりになる。マシン名でも届くが、友達に伝えるならIPのほうが間違いがない。

3. 友達を招待する

ここが本題で、方法は2つある。

A. 自分のネットワーク(tailnet)に友達を招待する。管理画面の Users から「Invite」でメールアドレスを入れる。Personalプランは無料で6ユーザーまでなので、友達5人までならこれで足りる。ただし招待した友達は、あなたのTailscale上の他のマシンにも届く。自宅サーバーが1台だけなら気にしなくていいが、NASやProxmoxのホストも同じネットワークに載せているなら、次の方法にする。

B. サーバーのマシンだけを共有する(node sharing)。Machinesでサーバーのマシンの「…」から「Share」を選ぶと共有リンクが出る。友達はそれを開いて自分のTailscaleアカウントで受け取る。友達に見えるのはこの1台だけで、あなたの他のマシンには届かない。友達が自分のtailnetを持つ形になるので、6ユーザーの枠も消費しない。

筆者はBを勧める。友達を信用していないという話ではなく、あとでNASを足したときに「あれ、見えてる」とならないためである。

4. 友達側: Tailscaleを入れてログインする

友達のPCにTailscaleを入れてもらい、Google・Microsoft・GitHubなどのアカウントでログインしてもらう。Bの場合は共有リンクを開いて「Accept」を押せば、Machinesにあなたのサーバーが出る。

5. ゲームからTailscaleのIPで接続する

あとは普通に接続するだけである。LANのIPの代わりに、手順2で控えたTailscaleのIPを使う。

ゲーム接続先の書き方
マイクラ Java100.x.x.x:25565
マイクラ 統合版(PC・スマホ)サーバー追加で アドレス 100.x.x.x・ポート 19132
パルワールド 専用サーバー「マルチプレイに参加(専用サーバー)」で 100.x.x.x:8211

ポート番号はサーバー側の設定で変えていなければ既定値でよい。パルワールドの専用サーバーの入り方は別記事に画面付きで書いている。

【つまずき】筆者が実際に引っかかった2つ

サーバーが 127.0.0.1 や LAN の IP にだけ待ち受けている。docker-compose で 127.0.0.1:25565:25565 のように書いていると、Tailscale経由では届かない。25565:25565 にして全インターフェースで待ち受ける。

遅い。TailscaleはまずP2Pの直結を試し、無理なときだけ中継サーバー(DERP)を通る。直結か中継かは管理画面では分からず、tailscale ping で見る。筆者が出先のホテルのWi-Fiから自宅のサーバーに打つとこうだった。

$ tailscale ping 100.75.95.26
pong from tailscale (100.75.95.26) via DERP(tok) in 33ms
pong from tailscale (100.75.95.26) via DERP(tok) in 32ms
(中略・10回とも同じ)
pong from tailscale (100.75.95.26) via DERP(tok) in 30ms
direct connection not established

via DERP(tok) が中継で、東京の中継サーバーを通って30〜33ms。10回試して直結できないと最後に direct connection not established と出る。直結できたときは途中で via <IP>:<ポート> に切り替わってそこで止まる。ホテルや公衆Wi-Fi、CGNATの回線だと中継になりやすい。友達側がこういう回線なら中継になると思っておいたほうがいい。マイクラなら31msは気にならないが、パルワールドで気になるなら、この時点でVPSを考えたほうがいい。

Macは /Applications/Tailscale.app/Contents/MacOS/Tailscale ping と打つ(App Store版はPATHに入らない)。

【Tailscaleでは無理なケース】ここから先はVPSにする

最初の表に戻る。Tailscaleが使えないのは次の2つで、どちらも「相手にTailscaleを入れてもらえない」ことが原因である。

Switch・PS5・Xboxの友達がいる。家庭用ゲーム機にはTailscaleを入れられない。統合版のSwitchはそもそも任意のサーバーを追加できず、DNSを書き換える裏技はあるが、友達に頼める作業ではない。パルワールドのXbox・PS5版も、専用サーバーに入るにはインターネットから直接届くアドレスが要る。

不特定の人を入れたい。公開サーバーは、参加者に一人ずつアプリを入れてもらう前提が崩れる。Tailscaleのnode sharingは「知っている相手に共有リンクを送る」ための機能で、掲示板に貼るものではない。

この2つに当たるなら、自宅サーバーにこだわる理由は無い。ゲーム用のVPSは最初からグローバルIPが付いていて、ポートも開いている。パルワールドなら専用プランを選べばインストールすら要らない。自宅サーバーからVPSへワールドを引っ越す手順移行記事にまとめてある。

月額はプランによるが、自宅サーバーの電気代を24時間分払っていることを考えると、差はそれほど大きくない。

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【まとめ】友達が全員PCならTailscale、1人でもゲーム機ならVPS

ポート開放ができないのは、あなたの設定が悪いのではなく回線の仕様である。開けようとするのをやめて、Tailscaleで直結するか、最初から開いているVPSに置くか、のどちらかにする。

  • 友達が全員PCで、人数が5人まで: Tailscale。無料で、サーバー1台だけを共有(node sharing)すれば安全
  • Switch・PS5・Xboxの友達がいる、または公開サーバーにしたい: VPS。ゲーム用プランは最初からポートが開いている
  • Tailscaleで中継(relay)になって遅いときも、VPSに移す判断でいい

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自宅サーバー側の建て方はProxmox + Docker でマイクラを建てた記事、Tailscale そのものの導入はラズパイで構築した記事に書いている。

参考文献

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