パルワールドの「引き継ぎ」と一口に言っても、状況は人によって全く違う。1.0アップデートを跨ぐのか、PCを買い替えたのか、友達のワールドを自分のものにしたいのか――。
この記事では、考えられる引き継ぎ8パターンの可否と方法を一枚の表にまとめた。自分のケースを表で見つけて、該当する解説へ飛んでほしい。
【結論】引き継ぎ早見表
| # | やりたいこと | 可否 | 方法 |
|---|---|---|---|
| 1 | アーリーアクセス→1.0 | 可 | 何もしなくてよい(そのまま起動) |
| 2 | ソロのワールドをマルチにする | 可 | ワールド設定でマルチプレイON |
| 3 | 招待コードのマルチ→専用サーバー | 可 | ワールドデータをサーバーへコピー |
| 4 | 友達がホストのワールドを自分がホストに | 可 | セーブデータをもらい変換ツールを使用 |
| 5 | PCの買い替え(Steam同一アカウント) | 可 | Steamクラウド or フォルダコピー |
| 6 | Steam⇔PS5⇔Xbox間の機種変更 | 不可 | クロスセーブ機能が存在しない |
| 7 | PCゲームパス版→Steam版 | 原則不可 | 非公式ツールでの移行例はあり(自己責任) |
| 8 | 専用サーバーの引っ越し(自宅⇔VPS) | 可 | サーバー間でワールドフォルダをコピー |
以下、ケース別に解説する。
【前提知識】セーブデータはどこにあるのか
引き継ぎ作業の大半は「セーブデータの場所を知っているか」で決まる。PC(Steam)版のセーブデータは以下にある。
C:\Users\{ユーザー名}\AppData\Local\Pal\Saved\SaveGames\{ユーザーID}\{ワールドID}\
専用サーバーの場合は、サーバーのインストール先の以下だ。
~/palworld/Pal/Saved/SaveGames/0/{ワールドID}/このフォルダをコピーすればワールドは持ち運べる――これが引き継ぎの基本原理である。作業前のバックアップも、このフォルダを丸ごとコピーするだけでいい。
【ケース1】アーリーアクセス→1.0: 何もしなくていい
2026年7月10日の1.0アップデートは、アーリーアクセス時代のセーブデータをそのまま引き継げる。特別な作業は不要で、アップデート後に起動すれば今までのワールドが使える。
ただしPocketpairは、マップ拡張やシステム刷新を新規データで体験する「遊び直し」も推奨している。このあたりの判断基準は専用サーバー移行の完全ガイドの後半で詳しく書いた。
【ケース2】ソロ→マルチ: 設定を1つ変えるだけ
ソロで育てたワールドに友達を呼びたい場合、ワールド設定で「マルチプレイ」をONにして招待コードを発行するだけだ。データの移動は一切いらない。
招待コードでの参加手順・注意点(最大4人・ホスト不在時は遊べない等)は、以下の記事で詳しく解説している。
【ケース3】マルチ→専用サーバー: 本命の引っ越し
「ホストがいないと遊べない」「4人の上限を超えたい」を解決する、いちばん需要の多い引き継ぎだ。ホストのPCにあるワールドフォルダを専用サーバーへコピーすることで、拠点もパルもそのまま24時間稼働のサーバーに移せる。
手順はボリュームがあるので、専用記事として独立させている。サーバーの建て方から移行・トラブル対処まで、この1本で完結する。
なお、サーバーを自分で建てるのが不安なら、ゲーム特化VPSのXServer VPS for Gameを使えばテンプレートから短時間で用意できる。

【ケース4】友達のワールドを自分がホストに: 変換ツールが必要
「今までホストだった友達が忙しくなったので、自分がワールドを引き取りたい」というケース。ワールドフォルダをもらってコピーするだけ――では済まないのが罠だ。ホストのプレイヤーデータはIDの形式が異なるため、そのままでは認識されない。
コミュニティ製のセーブ変換ツールで変換する必要がある。具体的な手順(TroubleChute Hubのブラウザツールを使う方法)は移行完全ガイドの「ホストのセーブデータを変換してコピーする」章で解説している。作業前のバックアップだけは絶対に忘れないこと。
【ケース5】PCの買い替え: Steamクラウドが仕事をする
同じSteamアカウントで新PCに移る場合は、いちばん簡単だ。
- 基本はSteamクラウドにお任せ。新PCでパルワールドをインストールして起動すれば、クラウド同期でワールドが降ってくる
- 確実を期すなら手動でも移せる。旧PCの
SaveGames内のワールドフォルダをUSBメモリ等でコピーし、新PCの同じ場所へ貼り付けるだけだ
大型アップデート直後はクラウド同期のトラブル報告も出やすいので、買い替え前に手動バックアップを取っておくのが安全である。
【ケース6】Steam⇔PS5⇔Xbox間: 残念ながら不可
機種変更系でいちばん誤解が多いのがここだ。パルワールドはSteam / Xbox / PS5 / Mac / ゲームパスのクロスプレイ(異なる機種の友達と一緒に遊ぶ)に対応している。しかし――
クロスプレイとクロスセーブは別物である。 1.0時点で、プラットフォームをまたいでセーブデータを移す公式機能(クロスセーブ)は存在しない。Steamで育てたワールドをPS5に持っていくことはできないし、その逆もできない。
「クロスプレイ対応=データも共有できる」と思って機種を乗り換えると、レベル1からやり直しになる。乗り換え前に必ず知っておいてほしい仕様だ。
【ケース7】ゲームパス版→Steam版: 公式には不可、非公式の道はある
「ゲームパスで始めたけど、MODや安定性を求めてSteam版を買い直したい」というPC内での乗り換え。これも公式の移行手段は無い。
ただしこのケースだけは、コミュニティ製の抽出ツールを使った移行例が複数報告されている。ゲームパス(Microsoft Store)版の暗号化されたセーブを抽出し、Steam版の形式に変換する方法だ。非公式ツールの使用は自己責任になるが、「数百時間のワールドを捨てるくらいなら」という人は調べてみる価値はある。
【ケース8】専用サーバーの引っ越し: フォルダコピーで完結
「自宅サーバーからVPSへ」「VPS業者を乗り換え」といったサーバー間の引っ越しは、SaveGames/0/配下のワールドフォルダを旧サーバーから新サーバーへコピーするだけだ。転送にはWinSCPやscpを使えばいい。
注意点は2つ。
- コピー前に両方のサーバーを停止する(起動中に上書きすると自動セーブで巻き戻る)
- サーバーのバージョンを揃えてから移す(旧バージョン→新バージョンは基本問題ないが、逆は不可)
自宅サーバーの電気代や騒音が気になってVPSへ移る場合の建て方は、VPSで専用サーバーを建てる方法で解説している。
【まとめ】迷ったら「フォルダの場所」に立ち返る
8パターンを駆け足で見てきたが、原理はシンプルだ。
- 同じプラットフォーム内なら、ワールドフォルダのコピーでだいたい何とかなる(ケース1・2・3・5・8)
- ホストのプレイヤーデータだけは変換ツールが要る(ケース4)
- プラットフォームの壁だけは越えられない(ケース6・7)
そして、どのケースでも共通する鉄則がひとつ。作業の前に必ずワールドフォルダをバックアップすること。 専用サーバーなら設定で自動バックアップ(bIsUseBackupSaveData=True)も有効にしておこう。
引き継ぎ先として専用サーバーを検討しているなら、建て方から移行までまとめた完全ガイドをどうぞ。
参考文献







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