「中古で買うなら、14 と 15 と 16、どれがいいですか」
店頭でいちばん多い質問がこれだ。答えは「予算次第」になりがちだが、それでは何も言っていない。中古の iPhone は、何年使えるかが機種で違う。だから値段だけでなく、値段を使える年数で割って比べたい。
筆者は中古スマホを扱う店で、店頭に出す前の最終チェックをしている。それとは別に、大手7社の在庫を毎日集めて検索できるサイト(中古スマホ一括検索)を自分で運営していて、この記事の値段はそこから取った。2026年10月4日の在庫、iPhone 31,757台ぶんだ。
比べるのは、いま中古の在庫が多い iPhone 14・15・16 と、2025年に出た 16e。目安として 13 も並べる。
- この記事の結論
- 【値段】128GB ランクB の相場は、13 が 5.1万、14 が 6.2万、15 が 8.8万、16e が 10.5万、16 が 11.9万
- 【何年使えるか】最新の iOS が入る期間は、13 が1〜2年、16 が4〜5年
- 【年あたりのコスト】13 が最も高い。14 と 16e が安く、15・16 との差は小さい
- 【バッテリー】14 は3台に1台が85%未満。16 は7割、16e はほぼ全部が90%以上
- 【機能の差】USB-C は 15 から、Apple Intelligence は 16 から
- 【新品・整備済みと比べる】16e は Amazon の新品が中古より安い
- 【結論】予算別に選ぶ
- 【まとめ】
- 参考文献
この記事の結論
| 見るもの | 結論 |
|---|---|
| 最も高くつく | iPhone 13。128GB ランクB 50,800円と安く見えるが、最新 iOS が入るのはあと1〜2年。年あたり 25,400〜50,800円 |
| 年あたりで安い | 14 と 16e。14 は 62,300円を2〜3年で割って 20,767〜31,150円、16e は 104,630円を4〜5年で割って 20,926〜26,158円。15・16 も 2.2万〜3万円で大差はない |
| バッテリー | 14 は3台に1台が85%未満。16 は7割が90%以上、16e はほぼ全部が90%以上 |
| 新品・整備済みとの比較 | 16e は Amazon の新品(10月3日 92,000円)が中古のランクB より 12,630円安い。15 は Amazon の整備済み品(83,999円)がランクB の相場より安い |
| どの店が安いか | 128GB ランクB はどの機種もイオシスが最安。差は 2,200〜5,900円。ただし保証は3ヶ月 |
結論を一言にすると、予算 9〜10万円なら 16e の新品、8万円台なら 15 の整備済み品、6万円台なら 14 のランクB、5万円台なら 13 ではなく 14 のランクC。以下、順に数字を出す。
【値段】128GB ランクB の相場は、13 が 5.1万、14 が 6.2万、15 が 8.8万、16e が 10.5万、16 が 11.9万
7社の在庫から、バッテリー80%未満とネットワーク利用制限▲の個体を外し、容量とランクを揃えて中央値を出した。
| 機種 | 128GB ランクA | 128GB ランクB | 128GB ランクC | 在庫(全容量・全ランク) |
|---|---|---|---|---|
| iPhone 13 | 52,580円 | 50,800円 | 44,600円 | 1,488台 |
| iPhone 14 | 69,069円 | 62,300円 | 55,400円 | 2,700台 |
| iPhone 15 | 93,280円 | 88,200円 | 81,300円 | 2,653台 |
| iPhone 16e | 109,494円 | 104,630円 | 91,100円 | 633台 |
| iPhone 16 | 127,680円 | 118,500円 | 112,500円 | 1,616台 |

13 と 14 の差は約 11,500円、14 と 15 の差は約 26,000円、15 と 16 の差は約 30,000円。1世代ごとに 1.1〜3万円ずつ上がる。16e は 15 と 16 の間に入る。16e のランクB は 83台と少なく、6割がじゃんぱらの在庫なので、相場は目安として見てほしい。
店別では、どの機種も 128GB ランクB の最安はイオシスだった。
| 機種 | イオシス | 2番目に安い店 | 差 |
|---|---|---|---|
| iPhone 13 | 47,800円 | ゲオ 49,951円 | 2,151円 |
| iPhone 14 | 59,800円 | にこスマ 62,300円 | 2,500円 |
| iPhone 15 | 82,800円 | ソフマップ 88,071円 | 5,271円 |
| iPhone 16e | 92,800円 | にこスマ 98,700円 | 5,900円 |
| iPhone 16 | 114,800円 | にこスマ 118,500円 | 3,700円 |
イオシスの保証は3ヶ月、にこスマは1年で、にこスマは80%以上のバッテリーだけを売る(どちらも公式ページで確認した。7社の比較に出典つきでまとめてある)。この差の読み方はそちらに書いたので、ここでは繰り返さない。
【何年使えるか】最新の iOS が入る期間は、13 が1〜2年、16 が4〜5年
値段を割る分母は「最新の iOS が入る残りの年数」にした。古い iOS のまま使い続けることはできるが、アプリの対応が切れていくので、筆者はここを寿命の目安にしている。
2026年9月に公開された iOS 27 は、iPhone 11 以降に対応している。11 は2019年の機種で、iOS 13 から 27 まで 8世代ぶんの更新を受けていることになる(iOS は 18 の次が 26 なので、13・14・15・16・17・18・26・27 で8つ)。それより前の機種はこうだった。
| 機種(発売年) | 最後に入った iOS | 大型更新の回数 |
|---|---|---|
| iPhone 8・X(2017) | iOS 16(2022) | 6回 |
| iPhone XS・XR(2018) | iOS 18(2024) | 7回 |
| iPhone 11(2019) | iOS 27 で対応中 | 8回目 |
最近の機種は、発売から6〜7回の大型更新を受けている。 これを 14・15・16 に当てはめると、残りの年数はこうなる(2026年10月から数えて、対応から外れる秋まで)。
| 機種(発売年・最初の iOS) | 6回なら | 7回なら |
|---|---|---|
| iPhone 13(2021・iOS 15) | 2027年秋まで・残り1年 | 2028年秋まで・残り2年 |
| iPhone 14(2022・iOS 16) | 2028年秋まで・残り2年 | 2029年秋まで・残り3年 |
| iPhone 15(2023・iOS 17) | 2029年秋まで・残り3年 | 2030年秋まで・残り4年 |
| iPhone 16・16e(2024〜25・iOS 18) | 2030年秋まで・残り4年 | 2031年秋まで・残り5年 |
これは過去の実績からの筆者の推定で、Apple が約束しているものではない。11 のように8回続く機種もあれば、8・X のように6回で終わる機種もある。幅を持って見てほしい。
【年あたりのコスト】13 が最も高い。14 と 16e が安く、15・16 との差は小さい
128GB ランクB の相場を、残りの年数で割った。
| 機種 | 相場 | 6回なら(年あたり) | 7回なら(年あたり) |
|---|---|---|---|
| iPhone 13 | 50,800円 | 50,800円 | 25,400円 |
| iPhone 14 | 62,300円 | 31,150円 | 20,767円 |
| iPhone 15 | 88,200円 | 29,400円 | 22,050円 |
| iPhone 16e | 104,630円 | 26,158円 | 20,926円 |
| iPhone 16 | 118,500円 | 29,625円 | 23,700円 |
見えてくることが3つある。
1つ目。13 は安く見えて、年あたりでは最も高い。 残り1年なら 50,800円で 14 の1.6倍、2年でも 25,400円で 14 の1.2倍になる。「5万円で iPhone 13」は、2026年10月の時点では買い時を過ぎている。
2つ目。安いのは 14 と 16e で、どちらが上かは前提で入れ替わる。 更新が7回続くなら 14(20,767円)、6回で終わるなら 16e(26,158円)が最安になる。16e は 16 と同じ A18 を積んでいて寿命は同じはずなのに、中古の相場は 16 より約1.4万円安い。
3つ目。14・15・16・16e の間は、年あたりで見ると差が小さい。 6回の前提なら 26,158〜31,150円、7回なら 20,767〜23,700円に収まる。この4機種の選択は、年あたりのコストではなく、次に書くバッテリーと機能、そして新品との値段の比較で決めることになる。
【バッテリー】14 は3台に1台が85%未満。16 は7割、16e はほぼ全部が90%以上
数値を出している3店(にこスマ・じゃんぱら・ソフマップ)の在庫で、バッテリー最大容量の分布を見た。80%以上の個体だけで数えている(イオシスとゲオは数値を出さないので、ここには入らない)。
| 機種 | 台数 | 中央値 | 85%未満 | 90%以上 | 95%以上 |
|---|---|---|---|---|---|
| iPhone 13 | 792台 | 82% | 83% | 2% | 1% |
| iPhone 14 | 1,776台 | 86% | 33% | 20% | 8% |
| iPhone 15 | 1,513台 | 88% | 27% | 43% | 13% |
| iPhone 16 | 1,122台 | 92% | 2% | 73% | 37% |
| iPhone 16e | 368台 | 100% | 0% | 99% | 83% |
13 は、80%以上の個体に限っても 83% が 85%未満で、90%以上は 2% しか無い。14 も3台に1台が85%未満だ。15 は 85%未満が 27%、90%以上が 43%。16 になると7割が90%以上。16e は中央値が 100% で、83% が 95%以上だった。
年あたりのコストの表に、この差を足してみる。14 を買って、途中で1回 Apple で電池を替える(17,200円)と、総額は 79,500円。7回の前提で年あたり 26,500円になり、15(22,050円)と 16(23,700円)より高くなる。13 に電池交換(15,600円)を足すと、2年で 33,200円。
もちろん 15 や 16 も、4〜5年使えば途中で電池を替える時期が来るかもしれない。違いは、買った時点の残量だ。中央値 86% の 14 と 92% の 16 では、交換の時期が来るまでの年数が違う。14 を選ぶなら、数値の出る店で 88% 以上の個体を探して、「替えずに使い切る」つもりで買うのが前提になる。80%未満の個体の損得は別の記事で計算した。
【機能の差】USB-C は 15 から、Apple Intelligence は 16 から
Apple の比較ページで確かめられる範囲で、中古を買う人に効く差だけ書く。
| iPhone 14 | iPhone 15 | iPhone 16 | iPhone 16e | |
|---|---|---|---|---|
| チップ | A15 Bionic | A16 Bionic | A18 | A18 |
| 端子 | Lightning | USB-C | USB-C | USB-C |
| メインカメラ | 12MP | 48MP | 48MP | 48MP(1眼) |
| Apple Intelligence | 非対応 | 非対応 | 対応 | 対応 |
| ビデオ再生 | 最大20時間 | 最大20時間 | 最大22時間 | 最大26時間 |
| MagSafe | あり | あり | あり | なし |
14 は Lightning だ。ケーブルを USB-C に揃えている人には、ここだけで候補から外れるかもしれない。Apple Intelligence は 16 と 16e からで、15 の無印は非対応(15 Pro は対応)。16e はカメラが1つで超広角が無く、MagSafe も無い。ワイヤレス充電のアクセサリを使っている人は注意してほしい。
【新品・整備済みと比べる】16e は Amazon の新品が中古より安い
中古の相場を出したら、新品や整備済み品とも比べておく。未使用品 vs 新品の記事で書いたとおり、現行に近い機種では中古が割高なことがある。
| 機種 | 中古 128GB ランクB | 新品・整備済み | 差 |
|---|---|---|---|
| iPhone 16e | 104,630円 | Amazon 新品 92,000円(10月3日) | 中古が 12,630円高い |
| iPhone 16 | 118,500円 | Apple 新品 139,800円 | 中古が 21,300円安い |
| iPhone 15 | 88,200円 | Amazon 整備済み品 83,999円(10月3日) | 中古が 4,201円高い |
16e は中古で買う理由が無い。 Amazon の新品のほうが 12,630円安く、新品なので Apple の1年保証の対象になる。年あたりのコストも 92,000円 ÷ 5年で 18,400円、4年でも 23,000円になり、この記事で比べた中で最安だ。中古の 16e は、未使用品がほとんどで新品より高くなるという、未使用品の記事で書いた構図そのままだった。
Amazon の iPhone 16e 新品。10月3日の時点で、中古のランクB の相場より 12,000円以上安い。
15 は、Amazon の整備済み品が中古のランクB より安かった。整備済み品のバッテリーの状態は出品ごとに違うので、商品ページの記載を確かめてから選ぶ。
Amazon の整備済み品の iPhone 15。中古のランクB の相場(88,200円)と見比べて選ぶ。
Apple の認定整備済製品は、10月5日の時点で 15 の 512GB(142,800円)と 15 Pro・15 Pro Max しか在庫が無かった。128GB を探すなら Amazon のほうが早い。
【結論】予算別に選ぶ
9〜10万円なら、16e の新品(Amazon で 92,000円)。A18 と Apple Intelligence が付いて、年あたりのコストは最安。MagSafe が要る人は 16 の中古(ランクB で約12万円)。
8万円台なら、15。Amazon の整備済み品が 84,000円前後、中古のランクB が 88,200円で、USB-C と 48MP カメラが手に入る。中古で買うなら、数値の出る店で 90%以上の個体を選ぶ。
6万円台なら、14 のランクB(62,300円)。5万円台なら、14 のランクC(55,400円)。ただし Lightning で、電池は3台に1台が 85%未満。数値の出る店で 88%以上を選び、替えずに使い切るつもりで買う。この価格帯で 13(ランクB 50,800円)を選ぶ理由は、残り1〜2年という寿命を考えると無い。
数値の出る店で探すなら、にこスマは80%以上だけを売っていて、商品ページに数値が出る。
店をまたいで数値で絞るなら、中古スマホ一括検索の機種ページに「バッテリー最大容量別の最安値」を置いてある。

【まとめ】
- 128GB ランクB の相場は、13 が 50,800円、14 が 62,300円、15 が 88,200円、16e が 104,630円、16 が 118,500円
- 最新 iOS が入る残りの年数は、13 が1〜2年、14 が2〜3年、15 が3〜4年、16・16e が4〜5年(過去の実績からの推定)
- 年あたりのコストは 13 が最も高い(25,400〜50,800円)。14 と 16e が安く(20,767〜31,150円・20,926〜26,158円)、15・16 との差は小さい
- 14 は3台に1台がバッテリー85%未満。電池を1回替える前提なら、15・16 より高くつく
- 16e は Amazon の新品(92,000円)が中古より 12,630円安く、年あたり 18,400〜23,000円で最安。 15 は Amazon の整備済み品(83,999円)が中古のランクB より安い
- どの機種も 128GB ランクB の最安はイオシス。保証を取るならにこスマ
どの店が安いかは7社の比較、個体の見方は買ってはいけない個体と狙い目、ランクの読み方はランク A・B・C の価格差に書いた。
参考文献
- iOS 27 に対応している iPhone のモデル | Apple サポート ― iPhone 11 以降が対応(2026年10月5日確認)
- iPhone のモデルを比較する | Apple ― チップ・端子・カメラ・ビデオ再生時間・Apple Intelligence の対応
- iPhone 16 を購入 | Apple ― 新品 128GB 139,800円(2026年10月5日)
- iPhone 整備済製品 | Apple ― 2026年10月5日の在庫
- AppleによるiPhoneのバッテリーのサービスと修理 | Apple サポート ― 交換料金 13 系 15,600円・14 以降 17,200円(2026年10月5日)
- iOS version history | Wikipedia ― 各機種が最後に対応した iOS
- 中古スマホ一括検索 ― 在庫の集計元(2026年10月4日 20:34 時点・iPhone 31,757台)








コメント