冬のバイクで最初に冷えるのは手である。体は着込めば何とかなるが、グリップを握ってレバーを操作する手だけは、風を正面から受け続けるので逃げ場が無い。
そこで私は、2024年10月に電熱グローブを買った。それから通学で毎朝乗る原付と、週末に乗るCB250Rの両方で、2024年と2025年の2シーズンを走っている。
結論を先に書くと、電熱グローブは冬のバイクの必需品で、温度は一番弱い設定で足りる。不満は暖かさではなく、バッテリーと充電器のほうにあった。
この記事では「電熱グローブは本当に要るのか」「何時間もつのか」「スマホは触れるのか」に、2シーズン使った実物で答える。なお、私が買ったモデルはすでにAmazonから消えているので、後半で同じメーカーの後継機についても書く。
結論
| 項目 | 2シーズン使った結果 |
|---|---|
| 暖かさ | 一番弱い設定で足りる。強にしたことはほとんど無い |
| バッテリー | 通学(片道短距離)なら余裕。ロングツーリングは最後のほうで切れる(体感で6時間前後) |
| 操作性 | 厚手のグローブそのもの。スマホは触れるが細かい操作は苦手 |
| 充電 | 専用充電器が要る。Type-Cでは充電できない |
| 壊れたところ | 2シーズンで無し |
| 次に買うなら | バイクの車体から給電できるタイプ。バッテリー切れの不安が消える |
暖かさについては、11.1Vの両面発熱なら弱でも十分に暖かい。不満はすべてバッテリーまわりに集まっていて、しかもそれは後継機でほぼ解消されている。だから、この記事の後半はそこに使う。
ちなみに、私が使っているのはこのシリーズで、Amazonのページは後継機に変わっている(詳しくは後述)。
買った経緯
買ったのは2024年10月である。日付を覚えているのは、ちょうどその時期に通学の朝がしんどくなったからだ。
原付は交通の流れに乗るために常に風を受けていて、手袋の厚さで我慢するやり方には限界がある。というのも、厚くすればするほど操作がしにくくなり、それでも冷えるからだ。
電熱に切り替えて分かったのは、「厚い手袋で耐える」と「薄くても発熱している」はまったくの別物だということである。走れる距離そのものが変わる。実際、CB250Rでロングツーリングに出かけた日も、電熱が無ければ途中で心が折れていたと思う。
温度は一番弱いところで足りる
温度設定は複数段階あるが、私は一番弱い設定で走っている。強くしたことはほとんど無い。理由は2つある。
1つは、11.1Vの両面発熱が弱でも十分に暖かいことだ。両面発熱とは、手の甲と手のひらの両方が温まるという意味である。市販の7.4Vタイプは手の甲側だけが温まるものが多いが、このシリーズは手のひら側、つまりグリップとレバーに触れる側も発熱する。そのため、冷えたグリップを握っても手のひらから熱を奪われない。
もう1つは、弱いほどバッテリーが長くもつことだ。冬のバイクでは、強で走って早く切れるより、弱で最後までもたせるほうが価値が高い。なぜなら、切れたあとの手は、電熱なしの手袋よりも寒く感じるからだ。
バッテリーは通学なら余裕、ロングツーリングは最後に切れる
正直に書くと、何時間もったかは正確に記録していない。なので、ここは体感で書く。
通学のように片道が短い使い方なら、毎日充電しなくても数日はもつ。問題はロングツーリングで、朝から走って夕方に差し掛かるころ、最後のほうで切れていた。時間にすると6時間前後という感覚である。なお、後継機のメーカー表記も「低温設定で最大6時間」なので、体感と大きくはずれていない。
そして、切れたあとがつらい。発熱していた手がだんだん冷たくなっていく感覚は、最初から冷えているのとは違う種類のしんどさだ。これを一度味わうと、予備のバッテリーか、切れない給電方法が欲しくなる。
さらに、充電は専用充電器でしかできない。USB Type-Cのケーブルを挿す口は無い。そのため旅先で充電しようと思ったら充電器を持ち歩く必要があり、これが地味に面倒だった。
操作性は厚手のグローブとして普通
操作性は、厚手の冬用グローブとして普通である。グリップもレバーもウインカーも問題なく扱える。ただ、革のグローブに慣れていると、最初は指が太く感じる。とはいえ慣れの範囲だ。
スマホは触れる。ただし厚手のグローブなので、細かい操作は苦手である。ナビの目的地を打ち込むような操作は、グローブを外したほうが早い。一方で、走行中にナビを見て、信号待ちで地図をピンチする程度なら問題ない。
つまり、「スマホ対応」の表記は嘘ではないが、素手のようには使えないと思っておいたほうがいい。
次に買うなら車体給電にする
2シーズン使って壊れたところは無く、暖かさにも不満は無い。それでも次に買い替えるなら、条件は2つ決まっている。
1つは、バイクの車体から給電できることだ。バッテリーのもちを気にしなくていいのが一番大きい。もう1つは、充電が一般的なUSB Type-Cでできることである。専用充電器を持ち歩きたくない。
そこで、同じメーカーHompresの後継機を見てみた。すると、バッテリー給電とバイクのシガーソケット給電の2wayになっていて、1つ目の条件は満たしている。また、バッテリー残量の表示も付いた。
ただし、充電は付属の充電器のままなので、2つ目は解消していない。それでも「切れる不安」が消えるだけで、私の不満の大半は無くなる。
| 項目 | 私のモデル(2024年10月購入・廃番) | 後継機(2026年9月時点) |
|---|---|---|
| 発熱 | 11.1V両面発熱 | 11.1V両面発熱 |
| 給電 | バッテリーのみ | バッテリー+シガーソケット |
| 残量表示 | 無し | あり |
| 充電 | 専用充電器 | 専用充電器(付属) |
| 温度 | 複数段階(最弱で運用) | 4段階 |
| 付属 | ― | インナーグローブ・シガー電源ケーブル・バッテリー2本 |
価格は2026年9月18日時点で15,999円だった(Amazon・変動する)。私が買った当時より上がっている印象だが、シガーソケットから給電できるぶんだと思えば納得できる。
なお、シガーソケット給電を使うには、車体側にシガーソケットか12Vの電源が要る。CB250Rには付いていないので、後付けの電源を足すことになる。そのとき、デイトナのUSB電源のようにシガーソケットとUSBの両方が付いたものを選んでおくと、スマホの充電と共用できる。
まとめ
冬のバイクに電熱グローブは要る。厚手の手袋で耐えるのとは、走れる距離が違う。そして11.1Vの両面発熱なら、一番弱い設定で足りる。強くするより、長くもたせるほうがいい。
一方で、バッテリーはロングツーリングの最後に切れる(体感6時間前後)。専用充電器も面倒なので、次はシガーソケット給電に対応したものにする。後継機はそれができる。なお、スマホは触れるが、細かい操作はグローブを外したほうが早い。
冬装備の全体は、納車までに揃えるもの・納車後1か月で使うものの記事にまとめている。ちなみにグローブは季節で3つ使い分けていて、冬だけがこの電熱である。
参考文献
- Hompres全体PU革電熱グローブ11.1V(後継機・Amazon) ― 給電方式・充電時間・「低温設定で最大6時間」の表記はここから




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