バイクに乗りたい!と決意して免許を取得し、やっとの思いで車体を購入。ヘルメットやグローブなど最低限のウェアを揃えた結果、「あれ、残ったお金が全然ない……」と頭を抱える大学生ライダーも多いと思う。
そうは言っても、せっかくのバイク、遠くまでツーリングへ行きたい!
そこで今回は、何度も格安ツーリングを決行してきた筆者が、自身の経験から学んだ「ここは削っていい」「ここは絶対にケチっちゃダメ」という生の声を届けたいと思う。
大学生に限らず、これから限られた予算でツーリングを最大限に楽しみたい人はぜひ参考にしてほしい。
削っていいもの:思い切ってコストダウン!
宿代:快活CLUBをフル活用せよ
まず真っ先に削るべきは宿だ。通常のビジネスホテルなどであれば一泊6,000円程度が相場だが、寝るだけの場所にそこまで予算を割く必要はない。
そこで私がおすすめするのはズバリ「快活CLUB」である。
全国チェーンで店舗数も多く、学生であれば学割で2割引になるのも大きい。無料シャワーがついている店舗も多く、立地や利用時間帯にもよるが、およそ3,000円ほどで一泊できるだろう。しかもドリンクバーやソフトクリームまで付いてくる至れり尽くせりっぷりだ。
マットや枕(公式には肘置き)が硬かったり少しうるさかったりするが玉に瑕だが、ブランケットや耳栓を活用しよう。
高速料金:下道こそツーリングの醍醐味
お次に削るのは高速料金だ。時間に余裕がない社会人であれば高速でワープするのもありだが、大学生の最大の武器は「時間」が有り余っていること。
また、高速道路はどこを走っても景色に大きな地域差がない。せっかくのツーリング、その土地の空気感やローカルな景色を感じるには下道が最適だ。
なお、筆者が原付で150kmツーリングを実際に行った記録がコチラ。原付での限界ツーリング体験記となっている。
どうしても高速を使う場合は、NEXCOが実施している「二輪車定額割引(ツーリングプラン)」を必ずチェックしよう。うまく使えば、普段の高速料金からグッとお安くなる。

ガソリン代:エコな走りとアプリ活用
削るというより「賢く抑える」のがガソリン代。急発進や急ブレーキを避けるなめらかなライディングは、燃費を良くするだけでなく疲労軽減にもつながる。また、事前にルート上の安いセルフスタンドをアプリ等で把握しておくと、チリツモで大きな節約になる。
また、燃費の記録をつけておくことで、車体のコンディション変化にもいち早く気付ける。
私が個人開発した「FuelLens」では、AIが自動でレシートから読み取ってくれるので、燃費管理が劇的に楽になる。ぜひ使ってみてほしい。
削ってはいけないもの:ここにお金をかけろ!
ここからは、削ってしまうとツーリングの楽しさが半減、あるいは最悪の事態を招きかねない「投資すべきポイント」を紹介する。
食事:ツーリングの最大の目的
ツーリングには様々な目的があると思うが、大きな楽しみの一つは「食」だ。
普段は食べられないようなローカルチェーンのラーメンを啜ったり、その土地の特産品を贅沢にいただいたり。ツーリングの醍醐味は胃袋に詰まっていると言っても過言ではない。
宿代や高速料金などで賢くケチったお金は、遠慮せずにここへ全力投下しよう。

装備:気候対策とナビゲーション
夏であればメッシュジャケットなどの暑さ対策、冬であれば防風インナーや電熱グローブなどの寒さ対策。バイクは外気温にダイレクトに晒される乗り物のため、気候に対する装備はしっかりと整えよう。寒さに凍えたり、熱中症ギリギリで走るのは、はっきり言って地獄だ。
また、レインウェアも重要だ。ワークマン等の安価なものでいいので、コンパクトに収納できるレインウェアを常備しておくべきだ。
加えて、知らない土地を走る上でナビゲーションシステムは必須である。
手軽なスマホナビも良いが、バイクの微振動によるカメラの破損や、真夏の熱暴走・バッテリー劣化など気になる点も多い。もしスマホを使うなら、振動吸収機能のついたマウントや、大容量のモバイルバッテリーは絶対にケチらずに揃えたい。
ここで、スマホに頼り切るのが不安な人に強くおすすめしたいのが、紙の地図「ツーリングマップル」だ。
これはツーリングに特化したマップで、走りやすい絶景ルートや日帰り温泉、高速料金早見表など、ライダーに役立つ生きた情報がぎっしり詰まっている。これを開きながら翌日のルートを考える時間も、また乙なものだ。
メンテナンスと保険:最大の節約は「無事」であること
最後に声を大にして言いたいのが、バイク自体のコンディション維持だ。
出先でタイヤがパンクしたり、オイル上がりでエンジンが止まったりすれば、高額なレッカー代や飛び込みの修理代で、節約したお金が一瞬で吹き飛んでしまう。
出発前のタイヤの空気圧チェックや、定期的なオイル交換といった基本的なセルフメンテナンスは怠らないこと。そして、万が一に備えた任意保険やロードサービスの加入。これらは「安心への投資」であり、絶対に削ってはいけない。
(もし多少メンテナンス費を削りたい場合は、セルフでオイル交換をするという手もある。)
【番外編】フェリーで賢くワープする
削っても良いものの欄で高速道路を挙げたが、何も移動費全般が無駄と言っているわけではない。この記事の最後におすすめしたいのは長距離フェリーによる移動だ。
九州から関西など長距離を移動する場合、フェリーを使ったほうがガソリン代・タイヤの摩耗・1泊分の宿代を相殺できるため、結果的に安上がりになるケースもある。中には学割が効くこともあるため公式サイトを要チェックだ。
また、眠っているだけで目的地に着き、普段はなかなかできない船旅ができるのもフェリーツーリングの醍醐味だ。

長距離ツーリングをする際は、ぜひフェリーを旅程に組み込めないか考えてみるのもおすすめだ。
まとめ
快活CLUBや下道を駆使することでなるべく費用をケチり、その分美味い飯や安全な装備に全振りする。
このメリハリをつけてお金を使うことで、限られた予算でも最高のツーリングができるはずだ。
安全運転で、良い旅を!





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