【地獄】50cc原付で片道150km走るとどうなる?所要時間と絶対に必要な装備【実録】

※当サイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を利用しています。

バイク

先日、遠方でどうしても外せない用事があった。本来なら新幹線や高速バスで優雅に向かうはずだった。しかし、あろうことか予約を忘れており、前日にはすべての座席が埋まってしまっていたのだ。

「何としてでも出席しなければならない」

絶望の中で私が選んだ手段は、原付(50cc)だった。

この記事では、実際に片道150km(往復300km超)という無謀な距離を原付で走破した記録を公開する。

  • 原付で150km走ると何時間かかるのか?
  • お尻や体力の限界はどこで来るのか?
  • 「これだけは持っていけ」という必須装備は?

これから原付で遠出を考えているチャレンジャーたちの命を守るため、私の屍を越えていってほしい。普段の通学感覚で挑むと、本当に後悔することになる。

【結論】原付長距離ツーリングのリアルな数字

まずは結論から。実際に走ってわかった「原付の限界」を数字で紹介する。

どれくらい時間がかかるのか?

ご存知の通り、50ccの原付は30km/hが法定最高速度である。もちろん高速道路は使えないため、全ての経路は下道となる。

時には流れの速い幹線道路を走行することもあるだろうが、その際は後続車に道を譲る必要がある。

また、ずっと走りっぱなしでは集中力も切れてしまうため、休憩も必要だ。信号待ちや交通状況、休憩を考慮した、私の実体験としての限界ペースは以下の通りだ。

「原付は、おおよそ1時間で30km進むのが限界」

距離別でどれだけ時間がかかるのかを下の表にまとめた。

距離所要時間(目安)備考
10km20分余裕(通学レベル)
30km1時間ちょっとしたツーリング
50km1時間40分日常の限界
100km3時間20分【壁】お尻が痛みだす
150km5時間覚悟が必要
200km6時間40分参考値
300km10時間参考値
距離別:所要時間の目安表(休憩込み)

原付は思ったよりも遅い。焦らず、のんびりと旅路を楽しもう。

どれくらいの距離走れるのか?

また、単純にたどり着くことが目的ではなく、活動をすることも考えると、片道5時間、距離にして150kmが限界であろう。

青:50km、茶色:100km、マゼンタ:150km

名古屋を中心として50km、100km、150kmの同心円を作図した。こうしてみると、最大距離の150kmは名古屋ー大阪間とほぼ同じ距離である。新幹線や飛行機に乗らずとも、名阪間は50ccの原付でギリギリ到達可能である。

休憩はどれくらいでするのか?

「まだ疲れていないから」といって走り続けるのは自殺行為だ。原付(50cc)は車体が軽く、常に風圧と振動にさらされるため、気づかないうちに体力が削がれている。

安全に目的地に着くための休憩ルールは以下の通りだ。

  • 頻度:最大でも2時間に1回は必ず止まる。冬場や雨天なら1時間に1回がマスト。
  • 場所:24時間営業のコンビニは最強のセーフティエリア。
  • 回復:寒い時期は、とにかく温かい汁物(おでん・カップ麺・ホットコーヒー)を胃に入れる。

「お尻が痛い」と感じた時点ですでに体は悲鳴を上げている。痛みが出る前に休み、集中力を回復させることが生きて帰るための最大のコツだ。

実際に150km走った記録(往路:深夜の闘い)

ここからは、Googleマップのタイムラインと共に、当時のリアルな心境と状況を振り返る。

なお、道に迷わなかったのはスマホナビのおかげだ。これがないと始まらない。 私が使っているのはKaedear(カエディア)のホルダーだ。ガッチリ固定されて振動にも強く、原付ツーリングの必需品である。

また、現代においてスマホのバッテリーが途中で尽きることは死を意味する。必ずモバイルバッテリーも持っておこう。

時刻場所
11/11 23:24自宅
25分
23:49コンビニ
50分
11/12 0:56コンビニ
25分
1:25コンビニ
2時間18分
4:18ネカフェ

23:24 自宅出発(見通しの甘さ)

Googleマップの予測では「4時間」と出ていた。 「まあ余裕を持って23時に出れば着くだろう」と考えていたが、この時の私は深夜の寒さと暗さを完全に舐めていた。

23:49 1回目の休憩

出発からわずか25分。異変が起きる。 手の感覚がない。

普段の通学(片道30分)なら耐えられる装備だったが、深夜の冷え込みと走行風(ウィンドチル)は想像を絶する。体感温度は氷点下だ。

そこで1回目の休憩をコンビニで取ることにした。

ここで購入したのはホットのカフェオレとおでん(大根・卵)。

イートインスペースはなかったため、リアボックス上でのスタンディングスタイルで頂いた。

冷え切った体にあたたかいカフェオレとおでんが染み渡る。おでんのつゆをたっぷりと注いでくれた店員さんには感謝しかない。

【教訓1:防寒は「やりすぎ」くらいでいい】

 特に「手」は最初に死ぬ。これから走る人は、見た目を気にせずハンドルカバーをつけることを強くおすすめする。あれがあるだけで世界が変わる。

0:56 2回目の休憩

2回目の休憩は日を跨いでからとなった。

50分ほど走行し段々と疲れが蓄積してきたため、休憩を取ることにした。

今回はコンビニの駐車場で先程買ったカフェオレを飲み、体を伸ばしてからすぐに出発した。

1:25 3回目の休憩

先程の小休憩から30分経ち、お腹が空いててきたため休憩を取る。

場所はやはりコンビニである。24時間営業しているコンビニはツーリングの強い味方だ。

ここではシーフードヌードルとホットコーヒーを頂いた。

今度のコンビニはイートインスペースがあったため、椅子に座って食事を堪能できた。

原付のシートは薄い。長時間座っていると、まるで尾てい骨が砕けるような痛みに襲われる。まともな椅子に座れる喜びをこれほど感じたことはなかった。

【教訓2:お尻を守る「ゲルザブ」は神器】

もしタイムマシンがあるなら、出発前の自分にゲルザブ(バイク用座布団)」を渡したい。これがあれば疲労度は半分以下だったはずだ。

4:18 目的地到着

ここからは2時間20分ぶっ通しで走り、無事目的地周辺に到着したが、時刻は4時。イベントまではまだまだ時間がある。

そこでイベント会場の近くにあるネカフェで休むことにした。できるだけお金を節約したかったためテーブル席にしたが、3時間ほど眠ることができた。

実際に150km走った記録(復路:雨と恐怖)

時刻場所
11/12 20:53ららぽーと福岡
3時間34分
11/13 0:27自宅

なんと、復路は一度も休憩を取っていない

というのも、雨予報が出ており、早めに帰宅しなければ雨に降られてしまう恐れがあったのだ(フラグ)。

ちなみに博多駅でラーメンを食べた。

魚介系のスープで、美味しかった(小並感)。

なお、このとき博多駅周辺で人身事故が起こっており、もし電車で来ていた場合は帰宅が不可能だった。結果論ではあるが、原付で来ていたからこそ帰宅できたのである。

ついでにららぽーとで実物大νガンダムを見てきた。

個人的には後ろからのほうが好き。

20:53 出発

ということで21時前にららぽーと福岡を出発した。

帰るまでがツーリングだ。このまま何事もなく帰宅したい。

「雨が降る前に帰り着きたい」という願いも虚しく、事態は悪化する。

深夜0時頃:暗闇の山道と雨

全体の道のりのうち、4/5ほどが過ぎた頃。街灯が一切ない山道を走行しているとき、危惧していた雨が降り出してしまった。

幸いにも上下レインウェアを着ていたため中まで濡れることはなかったが、バックパックにパソコンが入っている。パソコンを濡らさないようリアボックスに入れるために、停車しエンジンを切った。

そのとき、辺り一帯に全く光がなく、本当に心細かった。もしここで事故したら、きっと朝まで誰にも見つけられないだろうという不安感が一気に襲ってきたのだ。

しかし、ここで立ち止まる訳にはいかない。最後の気力を振り絞り、もう一度エンジンを掛け直した。

【教訓3:レインウェアと視認性】
 コンビニのビニール合羽では、バイクの走行風でバタついてすぐに破ける。必ずバイク用のレインウェアを用意すべきだ。また、他車からの発見率を上げるために反射材がついたものが望ましい。

0:27 帰宅

なんとか無事に帰ってくることができた。

体が冷え切っていたためすぐに湯船に浸かり、長旅の疲れを癒やした。布団に入るとすぐに眠気が襲ってきて、翌日の昼間まで泥のように眠ったのだった。

まとめ:これから原付で長距離を走る君へ

帰宅直後に友人に送ったLINE

これが帰宅直後の、偽らざる本音だ。

今回の150km走破を通じて、得られた鉄則は以下の3点に集約される。

  1. 限界距離は1日150kmまで
    • これ以上は楽しさよりも苦痛が勝る。翌日動けなくなる。
  2. 装備への投資はケチるな
    • スマホホルダー&モバイルバッテリー(命綱)
    • ハンドルカバー(防寒具)
    • ゲルザブ(快適性直結)
    • レインウェア
    • これらは「あったら便利」ではなく「ないと詰む」アイテムだ。
  3. できれば明るい時間に走れ
    • 深夜のトラブルはリカバリーが効かない。

原付ツーリングは、しっかり準備をすれば「冒険」になるが、準備不足だとただの「苦行」になる。 この記事が、あなたの無謀な(でもきっと楽しい)挑戦の助けになれば幸いだ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました